96 旅を終えて |
初めての一人旅ということで、何かと感慨深いものがあった旅だった。でも、旅自体は初めてではなかったため、とまどいや迷いなんかはなかった。 わずか3日間の話ではあるけれど、旅をしたという達成感は少々ある。ちょっとした自信がつくものだ。自分で思いつき、判断し、行動し、成し遂げるということについて言えば、それはどんなことであれ喜びになると思う。正直ここまでの行動力を発揮できるのは、3日間という限られた時間の中でだからこそで、こんな日々を続けることはむずかしいだろうな。でもやっぱたまには、それこそ今回が初めてだったけど、これからそれなりの頻度で、旅をするということはいいと思う。別に一人旅でなくても、二人でも、三人でも、それが自分の意思で起こるイベントで、自分の行動で成されるものならばなんでも。楽しかったけど、また行くとなると、少々重い腰をあげて、「よっしゃ!気合いれて行くか!」と、威勢をとばさなければなんない。そんな課題を自分に課すのもまたいいのかもしれない。 旅のひとつの喜びは、完全なる一人の時間をフルに自由に使える、ということだ。電車の中で大好きな音楽を聴き(今回はRadioheadと宇多田ヒカルばっかり聴いてたんだけど)、大好きな本読み(今回は「ねじまき鳥クロニクル」を読みまくったんだけど)、ふと目をあげればきれいな景色が目の前に広がっている、最高じゃないか! まったくの一人になって、自分しか頼る人間がいない状態になったとき、自分の新たな一面を発見できると思う。自分で自分を意外に思うなんて、結構おもしろいことだと思わない?別に自分探しの旅とか、そういうことじゃないけど、何か見つかるものだ。
|
2003年09月15日(月)
|
|