145 不思議な老人のシルエット |
うちから見える不思議な景色がある。うちの向かいにある家(といっても10メートルくらい離れたところにあるんだけど)に、昔からまったく変わらず人のシルエットがある。だいたい夜暗くなってから帰ってくると、ほぼ必ずその人はそこにいる。「ほぼ」というのは、気に留めたときには必ずということ。 その人はおそらく俺の予想では老人なんだけど、いつも逆光で、どんな人なのかはわからない。部屋の明かりで部屋の中は丸見え。いつも同じ窓際の椅子に座って、体の位置、頭の位置は数センチと変わってない気がする。ほとんど動かない。昨日の夜から・・・、いや、俺が昔見たときから、ずっと動かずそこにいるんじゃないか?と思えるほどだ。ただほんのかすかに頭が動くのをみたことがあるから、死んでるわけではないと思うんだけどね。(もしかしたらあれは錯覚だったのかも・・・) よくうちに来る友達もそれに気がついて、「ねぇ、あの人いつもあぁじゃない?」って不思議がってた。 スキンヘッド(というか単なる坊主!?)みたいで、逆光だからおそらく部屋の中にあるテレビでも見てるんだろうけど、もしかしたら顔はこっちにむいて、こっちを見てるのかもしれない・・・。ほんと逆光だからシルエットしかわからないんだ。本当に不思議。
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2004年02月02日(月)
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