164 あの頃の風景 |
最近ふと気づいた。夜中なんかに友達と車で行く「ドン・キホーテ」の途中に、中学時代の友達が住んでいたマンションがあった。 その友達の家は、中学の頃の俺にとっては、遠い友達のうちのひとつで、遊びにいくとなるとちょっとしたイベントごとだった。うちは最寄駅らしいもんがないもんだから、駅までバスに乗って、そこから電車にのって、また駅から歩いて、その友達の家に遊びにいったものだった。 車に乗るようになって、自然と行動範囲が広がって、いつのまにやら中学の頃遠かった場所は通り過ぎていた。その友達のマンションを見つけた喜びもつかの間、なんかちょっぴりセンチメンタルな気分。なんでだろうな〜。 ちっちゃい子供の頃に見た、大人の腰のあたりから見る景色ってやつとはちょっと違うけど、でも感じる切なさは似てるかな。なんか、車でいろいろなところにいって、そんなんが当たり前になってきて、ふと気づいたら「今の俺ってこうなんだな〜」ってしみじみ。 背が変わって視点が変わるように、行動範囲が変わって距離感が換わった。そう考えると、あの頃の距離感で捉えていた風景って、貴重だったのかもな。
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2004年04月12日(月)
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