190 歳と共に生きる |
先日、友達と「女性が自分の年齢を隠すことについて」討論というか、口論になった。 一般的に女性が25歳を超えたあたりから、年齢を聞くのは失礼だという風習があり、そこら辺の歳の人には、女性に限り年齢を聞いてはいけない、という暗黙のルールがある。 これはこれで文化として、また日本人の割りと多くの人が礼儀として捉えている事実であることとして理解できることで、俺もそれはその考え方も受け入れている。 でも、例えば一般的に自分の年齢を気にするであろう30歳を超えた年齢になった女性が、例えば「30歳である自分」を誇りに思って生きているという姿というのはとても素敵であると思う。 自分の年齢をコンプレックスに思うなんて、とても馬鹿げていることだ。それは自分に対して失礼だと思うし、思ったところでどうなるものでもない。そんなことに暗くなるくらいなら、その点に関してはもっと前向きに、自分の歳とうまくかっこよく生きる生き方があると思う。 ちょっと話が変わるけど、俺の友達に太っている女の子がいる。こういっては失礼だけど、誰が見ても太っている。けど、その友達はそのことを隠すわけでもなく、そんな自分を冗談っぽく笑い、ダイエットが大変なのよとはにかむ。そんな彼女はとても素敵だと思うんだ。変に周りに気を使わせることもなく、自分のコンプレックスになるべきものともできる限りうまく前向きにつきあう。 これって同じことなんじゃないかな?周りが、世間が、習慣として年齢を隠している女性を映し出すものだから、30歳を超えた女はいけないのかと勘違いをしてしまっているんじゃないのか?とはいえもちろん俺は女じゃないから、「あんたは女じゃないからそんなこと言えるのよ」と言われてしまうだろう。隠さなくてはいけない年齢になった女性には、俺には分かりえない苦労や苦悩があるのだと。もちろんそれはあるだろう。俺にはわからないことだろう。でもだからといって、まるで当然のように聞くのは失礼だと決め付けてしまうのはどうだろう? 人によっては年齢を聞くことをためらうこと、聞いてはいけないんじゃないか?と思ってる人に対して逆に、「なんでそんなに聞いちゃいけないと思われなきゃいけないの?私の年齢っていけないの?」と思う人もいるに違いない。 年配の方々が、そういった風習の中で生きてきて、そういった習慣をもっていることはわかる。でもできれば今の若い、これからそんな年齢に突入していく人達には、どうかそういう考え方はやめてほしい。もちろんこれは俺の意見であるわけだけど、そのほうが全然かっこいいと思うから。 またまた話は変わるけど、結婚した女性にたいして、「赤ちゃんはまだ?」ということを聞く人が多い。俺が思うに、こっちのほうがはるかに失礼なんじゃないか?と思う。それはそんなつもりはなくても、確かに夜の情事についても触れているわけであり、また事情によっては子供を産めない人もいる。そんな意味もあり、その質問はとても相手がイヤに思うことも多いのではないのか?と思う。でもやはりその質問を考えなしにする人が多い。なぜかと言えば、みんながそーゆー質問をするから、これはしてもいい質問なんだと勘違いをしているんだろう。 これも同じことだ。なにが本当にいいことで、本当の意味で失礼なことか、もっと深く個人で考える必要はあるんじゃないかな?
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2004年10月05日(火)
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