六月終わりの夕空は、怒りっぽくて冷めやすい。夕焼けが頬をふくらますようにどんどん広がってあっと言う間に空を赤く染める。これ以上ふくらんだら破裂しちゃうんじゃないかと心配していると急に熱が冷めたように静かに夜に飲み込まれていく。夏を待てずにそわそわしてるようだ。今日のBGMは「柳田ヒロ/風が焦げる匂いがするだろう」