あたしは、元々人を信じやすい。 疑うことを知らないのではなく、疑っている自分が嫌なのだ。 おかげさまで、これまで生きてきた何年間に信じることを拒否してしまいたくなるような人はいなかった。 もしかしたら、それが幸せなことだったのかもしれない。 この1週間弱。 文字通りハリのむしろって感じだった。 ちくちく。 ちくちく。 いま現在のちくちく。 少し前のちくちく。 もっと前のちくちく。 それは、はぎ合わせて作られるパッチワーク作成のように。 結構な大作が出来上がった。(笑) 子ども会の消滅を決定した時、確かに価値観の相違を感じた人はいっぱいいいた。 しかし、今回の場合価値観という言葉で片付けられる話じゃなかった。 真実はひとつ。 でも。 彼女にかかると、話はどんどん細胞分裂してゆくのだ。 しかも、少しずつ違う色で塗りながら。 話す相手によって、その色を微妙に変えながら。 異型となってしまった真実を、もう一度一つにするのは並大抵のことじゃなかった。 あたしの声は、電話の途中で枯れてしまうほどだった。 利益の無い嘘を、そして明らかにすぐに表面化してしまう嘘を、何故彼女は吐くのだ??? 考えても考えても答えは出なかった。 何かに脅えていて、それを逃れるために彼女が本当に必死になっていると理解しても付随した数々の嘘や行動は、到底あたしにはわからない。 そして、何人かの人々にも同じ印象を与えてしまったのだ。 彼女の話、何も信じられないね。。 こんな悲しい会話をしなくちゃいけないなんて、思ってもみなかったよ。 さんざんかき回して、しかも何も答えの出せなかった彼女。 彼女の意見に誰も従わないことを知ったとき、自分よりも気弱そうな人間に丸投げして去ってゆこうとした人。 あたしをわかってくれている人を、自分のほうに引き寄せようとして必死になって攻勢をかけたけど覆らない事を知って、焦ってしまった人。 あのね。 どんな人間関係もね、一朝一夕で作られるものではないよ。 いつだって、誰と会話する時だって誠意をもってないとダメなんだよ。 小さな誠意はね、小さな信頼となって植えられてゆくよ。 そしたらそこに、またお水や肥料を上げて大切に育ててゆくんだよ。 だからこそ言ってはいけないこともある。 だからこそ本当は言わなければいけないこともある。 あなたの場合、全部逆だったよ。 自分の保身のためにあたしには直接意見をすることなく、バカ正直であたしを心底慕っている友達を使って自分の気持ちを代弁させる。 友達は正直だから、あたしを悪く言う人を許せないといって教えてくれる。 でも。 それは、自分から相手を罠にかけて言わせている言葉だった。 少しの同意を大げさにして、変化させて伝えてゆく。 だけどね、失敗だったんだよ。 罠にかけた友達も、あたしの友達だったんだから。 積み重ねてきた誠意が、ちゃんと助けてくれたんだよ。 まだ、行事が残っているんだ。 少しだけ。 あたしたちはね、許そうと決めたよ。 ご機嫌取りの電話に、あんなに喜んでくれてありがとう。 手のひらの上で転がしてあげる。 自分だけのためじゃなく、みんなのためにできることといったらこれくらいしかないのだもの。 罪の無い子ども達のために、行事をこなすためには表面上だけ縫い合わせるしかないんだもの。 いびつなクッションができそうね。 縫い合わせた中には、あなたの嘘がぎっしり。 よほど強力な糸で始末しないと、ほつれたところから溢れてくるかも。 教えてください。 どうしても理解できなくて、心の病についての著書を買ってしまったあたしはいけない人なのでしょうか・・・
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