Deckard's Movie Diary
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2001年05月01日(火)  ショコラ シーズン・チケット セシルB・シネマ・ウォーズ

 久しぶりの映画館です。まず『ショコラ』。ジュリエット・ビノシュ主演。昨年『サイダー・ハウス・ルール』で泣かせてくれたラッセ・ハルストレム監督の新作です。お堅い田舎町にやってきた母娘が、チョコレートの店を開き、町の人々の心を暖かくするという話。よくある寓話です。でも、よくあるからって、つまらないワケじゃないんだな、これが!ちょっと甘いけど見て損はありません。アルフレッド・モリーナ演じる、お堅〜いレノ伯爵が子供のような表情になるところがとっても可愛いですぞ!それにしても素晴らしいキャスティング。なぜ?って、だって皆メチャメチャはまっていますよ。なんか学芸会とかで、クラス全員がやりたい役をやっているカンジです。ピーター・ストーメア演じるセルジュはちょっと可哀想だったかな。

 続いて『ブラス』『リトル・ヴォイス』のマーク・ハーマン監督『シーズン・チケット』。例によってイギリスの低所得者層を題材にした内容です。今回は少年二人が主人公です。ご贔屓サッカーチームのシーズン・チケットをGETする為に奔走するが、様々なことが身の回りに起きて・・・。とにかく主演の二人が素晴らしい存在感で光っています。本物のアラン・シアラーが霞んでいました。夢が持てないイギリスの少年達、せこくて明るい不良っぷりは微笑ましくもありますが、哀しくもあります。映画はエピソードが多すぎてちょっと散漫な印象ですが、個人的には好きな1本です。ちなみに原題は「Purely Belter」。お気に入りのチームが勝ったら叫ぶ言葉だそうで、意味は「信じられないほどの輝き!」。

 最後に『セシルB・シネマ・ウォーズ』。『ピンク・フラミンゴ』の鬼才?ジョン・ウォーターズ監督作。間違いなくお馬鹿で、アホな映画。狂信的な映画製作集団がハリウッド女優を誘拐して、くそリアリズムの映画を作るという真にアホくさいストーリー。初めてチラシを見たときから期待してたんだけど、確かにけっこう面白かったけど、もう少し精神的なアホくささが好みだなぁ・・・。ドタバタになりすぎ!って感じ?


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