Deckard's Movie Diary
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2001年07月16日(月) |
テイラー・オブ・パナマ ロマンスX |
久しぶりでんがな!映画鑑賞!まずは、このままホっといたらそろそろ終わってしまいそうな『テイラー・オブ・パナマ』から!007シリーズのイアン・フレミングとは対極をなすスパイ小説作家ジョン・ル・カレ原作。監督は久々のジョン・ブアマン。パナマの景色とスパイという組み合わせに惹かれて見に行ってきました。ちょっとわかり辛いところもありますが、それなりに楽しめます。いかにも胡散臭そうなスパイ役のピアース・ブロスナン(この人は007のようなマジなスパイよりこっちの方が適役でしょ!)といい、臆病なくせに戯言(仕立て話)ばかりしてるジェフリー・ラッシュといい、そこそこ味があります。ただ結局どういう映画にしたかったのか、イマイチわかりませんでしたねぇ・・・。
続いて『ロマンスX』です。ボカシの入ったAVと変わらない性的描写がある仏映画。ハッキリ言って、時間の無駄でした・・・・トホホ。SEXをしてくれない男と付き合っている女性が、欲求不満から奔放に男性と関係を持ち、やがて自分の本性を知る。という、20年前の日活ロマンポルノ風なストーリーです。ただロマンポルノと違うのは、この映画は女性の勝手な思い込みを淡々と描写しているだけで、そこには哀切も哀愁も全くありませんでした。陳腐な日本趣味も興ざめでしたし、日本的な緊縛シーンもアホらしくて見てられません。SMやってる二人が教師同士ってのもなぁ・・・・。だけんどもしかし、この手の性的な話ってのは日本が圧倒的群を抜いてるよなぁ!これはやはり石井隆を生んだエロ本文化、多数の有名監督を生んだ日活ロマンポルノ、ドキュメンタリーとしての性を映し出すAVという、日本独自の性表現の賜物と言えるでしょう。だってキューブリックの『アイズ・ワイド・シャット』があの出来だからなぁ・・・。
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