Deckard's Movie Diary index|past|will
双子の少女(イレネとヘレナ)が主人公で、サーカスが絡みで空中ブランコに火吹き芸、さらに少女の男装!ゾクゾクするような妖しいシーンばかりを詰め込んだフィンランド映画の『白夜の時を越えて』。その上、監督は女性のピルヨ・ホンカサロ。フェリーニ+カバーニか!原題は「Fire Eater」。これは観るでしょ!時代背景は終焉の第2次世界大戦から激動のヨーロッパ。現在を生きるヘレナのシーンと過去のシーンが交互に描かれていきます。物語は母がドイツの将校と逃げた為、祖母に育てられたイレネとヘレナ。祖母の死後、母親がサーカスの男と現れて・・・。男にすがって生きる母。器用なイレネと不器用なヘレナ。かなりいい感じで進んでるんですよ!それが突然!え゛!これで終わっちゃうの!?第1話終わり、続きはまた来週みたいな・・・・。あまりに呆気ない終わりでした。二つの物語が同時進行していて、そういう手法もワカルのですが、それを描くには時間が短すぎます。現在を生きるヘレナの部分が語りすぎで散漫になってしまい、結局現在と過去がいまいちリンクしないまま終わってしまいます。オンエア録画したビデオを観ようとしたら、いきなり『さぁ、3番高橋、ここは最後のバッターボックス!』なんて声が聞こえて来て『ゲゲ!ラスト切れてるー!ぎょえ〜!』みたいな感じかなぁ・・・・。
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