Deckard's Movie Diary index|past|will
観に行こうと思っていた『蝶の舌』がメチャ混みと聞いて急遽『ゴースト・ワールド』へ。全米で絶大な人気コミックの映画化。高校卒業した女の子が繰り広げる「ダメに生きる」がキャッチフレーズの青春モノ。主人公のイーニド(ソーラ・バーチ)はかなり歪んだ性格というか、屈折したというか、素直じゃないというか、知り合いにこんな娘がいたら、ハッキリ言って「ウザイ!」奴なんです。流行っていそうなモノとか流行りそうなモノなんて全面否定、めちゃダサイものが逆に良くなっちゃって、そのうち自分でも何がなんだか分からなくなっちゃって・・・みたいな娘なんです。でもそんな娘なんですが、妙に共感出来るんです。それはナゼか?ソーラ・バーチのデーン?とした存在感や監督・テリー・ツワイコフの突き放した演出の上手さもありますが、イーニドの生き方に懐かしくて、切ない輝きを感じてしまうんです。ある時期にしか輝かないモノ・・・・。やがて来る新しい世界への必死の抵抗みたいな・・・。惜しむらくは、ラストの描き方が微妙かなぁ・・・・。友人役のスカーレット・ヨハンセンも魅力的ですが、ダサ男役のスティーブ・ブシェーミも流石です。
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