Deckard's Movie Diary
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2001年08月21日(火)  夏至

 どうも大人のウダウダしている心模様の匂いが漂っていたので敬遠していたトラン・アン・ユン監督のベトナム映画『夏至』です。結局あの美しい色に誘われてしまいました。トホホ。まぁ、ホントに綺麗な色が溢れていて、ライティングも美しく、グラフィカルな描写で埋まっている2時間でした。中身はやはり思っていた通りの映画で、ナニが言いたいのかわかりません。ようするに3人姉妹の性に関する心模様なのですが、だからどうなの?って言いたくなります。向田邦子の「阿修羅の如く」のような棘が全くありません。積み重ねられる小さなフックも意外と陳腐。湿度の高さが気にならないのは映画がスタイリッシュだからなのでしょうが、どうせなら男が見てはイケないようなモノを見たかったなぁ・・・・。


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