Deckard's Movie Diary
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2008年04月09日(水)  クローバーフィールド/HAKAISHA

テレビドラマ『LOST』『エイリアス』のプロデューサーや『M:I:III』の監督として名を馳せているJ・J・エイブラムス製作による『クローバーフィールド/HAKAISHA』。オイラはけっこう好きです。こういう視点の映画が今まで無かったのが不思議なくらいですよ。今までの怪獣映画でも、時々はこんなシーンはあるんですけど、そんなシーンばかりで構成された映画、観たかったですよ!蟻になった人間の右往左往する様の臨場感は良く出来ていました。あの怪物はなんなのか?とか、何処から来たのか?とか、どうやって生まれたのか?とか、そんなことはどーでもいいんです!実際にあんな状況になったら、その怪物のコトなんて全く分からないまま逃げるだけですからね。911の時にWTCに居た人々も(CNNを観られなかった人々)、何が何だか分からなかったと思いますよ。今までの怪獣映画ではスクリーンで展開されるストーリーのほとんどが観客にとって客観的なモノで、傍観者で居られました。ところが、この映画では観客は否応無くその状況に巻き込まれ、ワケが分からないまま逃げ惑う人間の気分を味合わされます。そういう意味ではアトラクション・ムービーと言えるでしょう。全編に渡って登場人物がDVCで撮っている設定になっているのは、よりリアルな印象を増す為以外のナニモノでもありません(重ね撮りしたアイデアは秀逸!)。ぶっちゃけ、画面は揺れまくりで、かなり閉口しますが・・・。

リアルな状況を追求している中で、娯楽度が増した怪獣映画にありがちなトンネル内で暴れるアイツは必要無かったと思います。まぁ、怪獣映画で“リアル度”って考え方もどうなの?って、のはありますけどね。

それにしても、エンディングテーマは微笑ましかったですねぇ・・・HAKAISHAもどうせならGODZILLAにもう少し似せても良かったような気がします。とにかく、パニック映画として一見の価値あり!ですよ。


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