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Deckard's Movie Diary index|past|will
テレビドラマ『LOST』『エイリアス』のプロデューサーや『M:I:III』の監督として名を馳せているJ・J・エイブラムス製作による『クローバーフィールド/HAKAISHA』。オイラはけっこう好きです。こういう視点の映画が今まで無かったのが不思議なくらいですよ。今までの怪獣映画でも、時々はこんなシーンはあるんですけど、そんなシーンばかりで構成された映画、観たかったですよ!蟻になった人間の右往左往する様の臨場感は良く出来ていました。あの怪物はなんなのか?とか、何処から来たのか?とか、どうやって生まれたのか?とか、そんなことはどーでもいいんです!実際にあんな状況になったら、その怪物のコトなんて全く分からないまま逃げるだけですからね。911の時にWTCに居た人々も(CNNを観られなかった人々)、何が何だか分からなかったと思いますよ。今までの怪獣映画ではスクリーンで展開されるストーリーのほとんどが観客にとって客観的なモノで、傍観者で居られました。ところが、この映画では観客は否応無くその状況に巻き込まれ、ワケが分からないまま逃げ惑う人間の気分を味合わされます。そういう意味ではアトラクション・ムービーと言えるでしょう。全編に渡って登場人物がDVCで撮っている設定になっているのは、よりリアルな印象を増す為以外のナニモノでもありません(重ね撮りしたアイデアは秀逸!)。ぶっちゃけ、画面は揺れまくりで、かなり閉口しますが・・・。
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