Deckard's Movie Diary
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2008年05月20日(火)  マンデラの名もなき看守

『マンデラの名もなき看守』
監督は『ペレ』『愛の風景』で2度カンヌのパルム・ドールに輝いているビレ・アウグスト。どちらかというと地味な題材が多い監督なので、この新作にはちょっと違和感がありました。結果は・・普通ですねぇ。もちろん、悪い作品ではありませんが、決して褒められる出来でもないでしょう。「マンデラの人柄に触れた看守のグレゴリーは、徐々にその理想に心奪われていくのだった。」ということになるんでしょうけど、“徐々に”というほどの描き方は全くと言っていいほどされていません。心変わりをしていくきっかけになっているANC(アフリカ民族会議)が定めた“自由憲章”とか、娘の反応とかだけでは説得力に欠けます。アパルトヘイト政策が国内外でどう受け止められていったのか?その辺りの視点ももう少し盛り込んだ方が良かったようにも感じました。全編に渡って家族の話が多く、それはそれでマンデラとグレゴリーの人間味は感じるのですが、映画の出来としては足を引っ張ったように思いました。まぁ、悪い映画ではないですが・・・(またかよ!)

オイラはどういうワケか、キーラ・ナイトレイのお姉さんだと思ってるダイアン・クルーガー。彼女も妹(妹じゃねーよ)に負けず劣らず、博士、ソプラノ歌手、写譜師、でもって今回は看守の妻と、最近良く顔を見ます。そう言えば『ハンティング・パーティ』にも情報屋役で出ていましたわ。


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