蜜白玉のひとりごと
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朝六時半起床。ひとつ目の目覚ましが鳴ったところで起きる。約五分後に鳴る目覚ましは、鳴る前に止める。だいぶ早起きにも慣れてきたようだ。手早く支度をすませ、いつもより二便早いバスに乗る。
電車の窓から空ばかり見る。ひたすら青い空と元気な入道雲。特に大きな雲のかたまりを見つけると、ラピュタだ、と思う。きっとあの中に隠れていると、いつもそう思う。
朝八時半、早々と教室に到着。講習は九時からなのに、もう十人くらい集まっている。朝ご飯を食べている人、机に突っ伏して寝ている人、予習をしている人、など。見通しのいい席を選び、座る。汗が冷房で冷やされ、寒気がする。ここの冷房は効き過ぎなのだ。一日中、教室に缶詰にされていると、授業が終わる頃には凍っている。外に出ると、あたたかくて気持ちいいと感じるくらいだ。
昼二時半、試験開始。講習五日目にして、もはやテストなのである。問題は記述式一問のみ。それほど難しくもないかわりに、できたという手ごたえもない。この講習は一度テストで失敗すると、あとがない。再試験などの救済措置も何もない。はい、それまでよ。だから、結果を見るまでは落ち着いてなんていられない。
夕方六時帰宅。帰る途中に、図書館に寄って三冊借りる。外が明るいうちに家に帰れるのはうれしい。小学生みたいだ。札幌の友人から手紙が届く。彼女の手紙はいつも分厚い。以前、八十円切手では足りずに戻ってきてしまったの教訓に、念のために五十円切手も貼ってある。今回も便箋十二枚に近況がびっしり。彼女の声を思い出して、ゆっくりじっくり読む。そばで話しを聞いているようだ。
朝 フランスパン三切れ、バター、牛乳、コーヒー。 昼 おにぎり一個(梅)、くるみチーズクリームパン、お茶。 夜 ごはん、さんま一夜干し、ひじき煮、わかめの味噌汁、コールスローサラダ、梅酒。
ごろんと大きな氷で、梅酒を飲む。おいしい。
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