蜜白玉のひとりごと
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リビングに、シクラメンとポインセチアとジャスミンの鉢植えが置かれる。なかでもポインセチアは葉の色も濃く、大きくて立派だ。緑と赤のクリスマスカラーで、がらりと部屋の雰囲気が変わる。
昼間、友人ふたりと母校の学園祭へ行く。空は真っ青に晴れ渡って、ひなたは暑いくらいだ。模擬店を見て周って、私は豚の角煮とおしることナンカレーを食べる。おしるこには白玉4つ。白玉は丸いのが2つとハート型(?)のが2つだった。それから、屋外ステージのダンスやパントマイムを見る。人がいっぱいで、みんな楽しそうで、こっちまでわくわくしてくる。お祭の気分だ。日が暮れて、雨がぽつぽつ降る中のフィナーレでは、周りの知らない人たちと肩を組んで校歌を熱唱する(残念ながら私は1番しか歌えない)。にわか学生気分にはなるものの、もう学生ではないという実感の方が大きい。彼らとは、あきらか違う場所に居るのだ。そういうものなのだ。
一日中そとにいたので、すっかり冷え切ってしまい、家に帰ると咳が止まらない。温かくして早く寝よう。
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