蜜白玉のひとりごと
もくじ|かこ|みらい
通勤ラッシュに巻き込まれて、朝8時半に職場着。ぴかぴかの晴れ。今日から新しい人が来る。これからいつも一緒に仕事をする仲間になる人だ。年末の引き継ぎの日に一度会ったきりで、いろいろお話するのは今日がはじめて。物腰の柔らかい人で、なかなかの好印象。仲良くなれそうな予感がする。
仕事に関しては、私が手取り足取り教えることになっている。仕事そのものはたいして難しくはないけれど、ひとつ説明し始めるとこれがいちいち細かくて厄介なのだ。普段何気なく使っている略語や専門用語、いくつかの機械の使い方、物の在処、さまざまな慣習、人間関係、それに伴うパワーバランス、お金と物の流れ、要注意人物への対応、・・・などなど、初めて来た人にわかるように説明するのには、それなりの時間がかかる。
朝からずっとしゃべりっぱなしで、よくもまあ、こんなにしゃべることがあるものだと自分でも呆れるくらいだ。聞いている彼女も相当疲れたはずだ。焦らずゆっくり慣れていってくれるといいと思いつつも、早く仕事を覚えて不安を解消してほしいとも思う。
休憩時間には一緒にごはんを食べて、前の仕事の話や家族の話をする。彼女も本が好きらしく、自然と話が弾む。
|