蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2003年01月14日(火) 誰に伝えるでもなく

生活に密着した言葉は美しい。小説でも詩でも日記でも手紙でも、それがどんな文体を持っていようと、その人の日々の営みから自然と生まれてきた言葉は美しく、そして愛おしい。

ときにその言葉たちはあまりに直截で、生活そのものが透けて見えてしまうこともあるけれど、「レシートを貼るだけ!簡単家計簿」と同じくらいの手軽さで、刻一刻と過ぎていく日常の記憶を言葉にしてとどめておくのも悪くない。むしろ、それは人生を慈しむひとつの手段だと思う。

怖がらずに、構えずに、素直に、言葉にしてみよう。誰に伝えるでもなく、自分の愛おしい人生のために。


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