蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2003年03月27日(木) 春の花々

最近の通勤電車での過ごし方。行きは"ONO LISA BEST"を聴きながら、窓からの景色を眺める。そとは春の花であふれかえっているというのに、英語のテキストを見ている場合ではない。梅、あんず、桃、モクレン、コブシ、菜の花、花大根、花ニラ、おおいぬのふぐり、などなど。電車のスピードが上がると、線路脇には色鮮やかな帯ができる。

こうしてたくさんの花が咲くと、本当に春の訪れを感じる。

冬の冷たい空気の中で、それでも確実に春が近づいてきていることをおしえてくれるのはモクレン。ろうそくの炎みたいなかたちをした白い花が咲くと、そこだけ少し明るく見える。

寒い日が続く中で、ときどき勘違いみたいにあたたかい日がある。そんな日には、殺風景だった畑が菜の花の黄色に染まる。遠くには白梅、紅梅。

そして、ある日突然、線路横が薄紫色に変化する。花大根が咲いたのだ。花大根が咲けば、季節はもう春。重たいコートを脱いでも風邪をひく心配はない。薄青色の花ニラも、星の形をして風に揺れている。

今日のあたたかさで、桜の花がちらほら咲き始めた。東京管区気象台は、ソメイヨシノの開花宣言をした。30日のお花見にちょうどいいタイミングだ。


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