蜜白玉のひとりごと
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家に帰る終バスを待つ間に『FINE DAYS』読了。この本に収録されている「FINE DAYS」「イエスタデイズ」「眠りのための暖かな場所」「シェード」の4つの短編の中では、表題作の「FINE DAYS」が気に入った。それは、私たちがどうにかして世の中と折り合いをつけながら生きていることを感じさせてくれる。
「折り合いをつける」というのは、この頃の私のささやかな目標でもある。わたし以外の世界、そして、わたしたちふたり以外の世界と、うまく折り合いをつける必要がある。ともすれば、わがままになりがちな私にとって、この考え方はとても大切なものなのだ。人はひとりで勝手に生きているわけではない。いろいろなことに(そうしたくなくても)優先順位をつけて、ときには自分の気持ちとは裏腹な行動をとることが求められる。求められているような気がする。
それでも、折り合いをつけることにばかり執着して、自分を見失うことのないように。この力加減が難しい。
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