蜜白玉のひとりごと
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イカリムシとでもよんでほしい。虫じゃなくて、蟲なのだ。
久しぶりに帰りの新幹線で書く。先々週、先週と実家に週5日、2日おいてまた実家に2日いた。私の東京の生活が擦りきれた布のように、薄く頼りなくなっている。
週明け月曜日、仕事を終え実家に向かう。交替する妹が待っている。でも私はいつになく後ろ髪をひかれる思いだ。東京にいる時間が短くて疲れが抜けないばかりではない。相方が前日から風邪気味なのに何の力にもなれないことが寂しく悲しいのだ。相方は気にしないでいいよ、結婚する前の独り暮らしのときは一人でなんとかやってたんだし、と言う。
そうは言っても、である。実に心苦しい。心の中の優先順位と実際の行動が矛盾していて、息をするのもつらいくらいだ。
そんな状態で実家にいたら、いつも以上にイライラして、怒り蟲が胸の中を駆けずりまわって、私は壊れたレコードみたいになってしまった。必要以上にどたばた動き、こっちにいる以上は全て完璧にしなければと、結果的には自分を追いつめた。
東京に戻ったら、怒り蟲の退治に専念したい。
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