蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2010年02月17日(水) 正しい方法ではないけれど

ときどき、本当にときどきだけれど、父のことをかわいそう、と思うことがある。

定年目前にこんなやっかいな病気になって。いちばんわかってほしいはずの妻にわかってもらえなくて。その原因の半分くらいは自分にあることに未だに気づけてなくて。娘にも疎まれて(と本人は思っているはず。私はそこまで疎んじゃいないが)。先を考える気力も失って。

そうやって父をかわいそうがっている自分に気がつくと、途端に風船がシュンとしぼんでしまうみたいに体から力が抜けてしまった。やる気がうせた。もう動けない。

今まで父に対してイライラしたり憎たらしく思ったりすることはいけないことだとばかり思っていたけれど、この場合は、そうでもないみたいだ。ちょっと憎たらしいくらいで、ちょうどいいのかもしれない。怒りにまかせて力も出るし(正しい方法ではないけれど)、それで一日一日をつないでいるようなものだ。


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