蜜白玉のひとりごと
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2010年02月18日(木) |
古くさい感じのパーマ |
伸ばしかけの前髪がどうにも邪魔で、動くたびに目にかかる。家にいるときはピンで留めたり、いっそのことパイナップルの葉っぱみたいにひとつに結んだりできても、さすがに外でそんなふざけた髪型はできないので、それっぽく横に流してみるが、すぐにバサッと前に落ちてくる。
しかしここで短気を起して切ってしまってはまたはじめからやり直しになるだけだ。イライラするところをこらえて、耳にかけられる長さになるまでじっと待つ。もともとおでこ全開が好きなはずなのに、ここ数年、前髪を作ってしまうのはなぜなのだろう。
そうやって日に何度も髪の毛のことを考えていたら、夢に髪の長い私が出てきた。現実には伸びかけショートだけれど、なぜか夢の中では背中の真ん中あたりまで伸びた髪にパーマをかけている。たしかに20代前半にはそんな髪型もしていた。でも夢の中の私はちょっと違って、もっと古くさい感じのゆるいパーマで、いったい今どこでどういうふうに頼めばそうなるのか不思議なくらい、夢とは言え我ながら野暮ったかった。でも野暮ったくても髪が長くていいなあ、なんて自分の姿を遠くから見て思った。こちら側から髪の短い私が見ていることに、髪の長い私はまったく気づいていないようで、右側を向いて笑っていた。日差しがまぶしくて、音は聞こえないけれど、楽しそうだった。たった一場面だけの、なんだか変な夢だ。
高野文子のマンガを立て続けに読んでいるせいかもしれない。
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