蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2011年03月15日(火) (続き)

== 3月15日(火)==

長い夜が明けた。緊急地震速報が鳴り響くとドキッとする。何が来るのかわからない不安と船酔いみたいな地震酔いも相変わらずで、緊張がほぐれない。テレビを見れば被災地の悲しい現状が克明に映し出される。番組によってはわざとこちらの感情をあおってお涙ちょうだいのようになっていて不快感すらある。被災地の様子を届けるといっても、そんなやり方はかえって被災者に失礼なんじゃないかとすら思えた。ひとりひとりの人生に目を向ければ、その人の暮らしやかけがえのない人を失ったつらさを思い涙が止まらない。

仕事は休み。午前中、一度はやめようと思った転職活動の面接を受けに行く。節電で全ての照明が消されている中、面接と筆記試験。試験中、高層ビルの薄暗い部屋にひとり取り残されること1時間余り。今ここで揺れたらどうすんだ、と思った。結果は一週間後に。午後、地震で返しに行けなかった図書館の本を返しに行く。最寄りの図書館はいつもより早い17時閉館。

テレビの前から動けなかったり、涙が出てきたりするのはよくない傾向らしい。情報を取り入れるのは大切だけれど刺激の強い映像を見続けるのは精神的な負担が大きいから避けるべきということなので、L字型に区切った画面に文字情報を流していて番組はふつうのをやっている局を意識的に選ぶ。ほとんどテレ東を見ることになる。午後のロードショーでユー・ガット・メールをやっていた。なつかしくて少しホッとした。たのしい映画やってるから見てと母に電話した。

夜、もう早めに寝ようと思った頃、大きな地震。すぐ実家に電話してつながる。震源地は静岡県東部、静岡県富士宮市で震度6強。東京でもグラングラン揺れた。今回の地震は本当に強烈だ。余震が本震(ていう?)くらい大きくて怖い。このときの地震で東京、神奈川、静岡の家族に被害はなし。


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