蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2011年09月22日(木) 雨はいちんち眼鏡をかけて

ああ、ついに!

眼鏡を買った。この前の健康診断で両目0.7で、以前から見えにくいとは思っていたものの、こうして悪化したことを数字で示されて、やっぱりなと確信した。

平日の買い物途中にふらりと眼鏡屋さんに寄り、愛想のよさそうな店員の女の子に声をかけて一緒にフレームを選んでもらう。目が悪くなっちゃって、乱視もあるみたいで物がずれて二重に見えるんです、数字の3なのか8なのかよくわからない感じで・・・。満月もマスターカードみたいにずれて見えるし。今までは裸眼で、眼鏡をかけるのは初めてです、どうやって選んだらいいですかね?なんて話しながら、女の子が持ってきてくれるフレームを次々とかけてみる。黒縁も憧れるけれどかけた自分の顔はきつい印象でまだまだ見慣れない。まずは手始めになじみの良さそうな薄茶色のプラスチックフレームにする。つるの部分に少しだけ白とピンク色が入っている。

次の測定ではいろんな機械を覗きこんで、結局、両目0.5(なんと!)で90度の乱視とわかった。乱視に角度があるなんて知らなかった。レンズの試しがけをしたらあまりに世界がくっきりしていて驚いた。文字も人も飛び込んでくるようだ。いったい今まで私は何を見ていたんだろうか。衝撃を受けつつそっと試し用の眼鏡をはずしたら、今度はそのぼんやり加減に驚いた。ほんの数秒前までよく見知っていた世界よりもさらにぼんやりしていて、私の知っている世界は一瞬のうちにどこにもなくなってしまったようだ。

眼鏡はその後30分でできあがり、今はそれをかけてパソコンに向かっている。ああ、文字がよく見える。ミルクティーを飲もうとマグカップを持ち上げたら視界が曇った。いちいち新鮮だ。

これで正真正銘、雨はいちんち眼鏡をかけて、になった。うれしい。10年越しの恋みたいだ。目が悪くなったのはほんの少し残念だけれど、眼鏡をかける生活には心底憧れていたのだから、これでいい。

そうそう、眼鏡を買うのは今年の目標のうちの一つでもあった。


蜜白玉 |MAILHomePage