蜜白玉のひとりごと
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ロッテとルイーズ再び。
4月の小さな同窓会のような集まりでも会っていたのだけれど、そのときは席が離れていたせいかほとんど話せず、今度はふたりだけで会う。
この頃少し気温が上がってきたから、ぴりりと辛くて野菜たっぷりのベトナム料理はおいしい。相反してべちゃっとした接客にやや引き気味。そんなに何度も聞かなくても、食べたかったら自分から注文するから。通路側に座っていたせいか2回ほど店員に椅子を蹴られるし、まだ食べているお皿を下げられそうにもなる。なんだか騒がしい。目的のフォーまで食べたら、食後のコーヒーは別のところでゆっくりと。
話し始めはポツポツとでも、すぐに調子が戻ってくるから、少し経てば堰を切ったように次々と言葉が口をついて出てくる。会話はなめらかに流れ、満足したのかコーヒーを飲み終える頃には、ふたりともしんと黙っているときもある。何もしゃべらなくても苦にならないのが、彼女といるときに私がいちばん気に入っているところで、きっと頭の中ではさっきの話を反芻したり、それとはまた別のことを考えていたり、でなければ、ただぼーっと周りの人の様子を見ているだけかもしれない。黙っていても何かが交わされている気がするから心地いい。
夏暑くなる前にまた会うことにして、そのときは彼女の確固たる目標の続きの話を聞きたい。
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