蜜白玉のひとりごと もくじ|かこ|みらい
今年もヒヨドリが来た。昼間のほとんどの時間、一羽のヒヨドリが我が家のベランダのすぐ目の前の電線に止まっている。逃げてしまうかと思い、はじめは遠慮がちにカーテン越しに観察していたけれど、ヒヨドリはこちらの様子にはお構いなしで、窓を開けようが、ベランダで洗濯物を干そうが、逃げるそぶりも見せない。ヒヨドリはじっと遠くを見ていて、ときどき羽繕いをしたり、体をぶるっと震わせてフンを落としたりする。パッと飛んでいってしまうのは、遠くでヒヨドリの甲高い鳴き声が聴こえたときで、仲間に呼ばれるのか、はたまたパトロールに行くのか。
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