思うこと
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元ニュース <聖火リレー>新疆入り、特別厳戒態勢で初日は無事終了―新疆ウイグル自治区
北京五輪聖火リレーは、戦国6ヶ国を滅ぼして「ひとつの中国」を作り上げた始皇帝の「行幸」(国内や征服地を、皇帝専用車に乗ってパレードする)の現代版 の主張の続きです。
その1〜その3は過去の日記を見てください。
とうとう征服地に入りましたね。「辺境の新領土ウイグル」へ。 始皇帝はそこまで征服してませんでしたが、中国という国は時代があとになるにつれて、雪だるま式に隣接地域を飲み込んで中国化してしまうことの繰り返しです。ここは300年前に「清」王朝によって属国化されましたが、「清」の崩壊後に、一度独立します。しかし、第二次大戦末期、日本人にとっては聞くもいまいましい「ヤルタ会談」(ソ連の条約破りと火事場泥棒を決めた会談です)によって、再度中国が占領し、「新領土ウイグル」自治区とされました。自治区なんてのは誇大広告もいいところで、要は飾り物のウイグル人もしくは心は漢民族に変節してしまったウイグル人をトップに据えて、実権は中央政府が握るという構図です。まあ、北朝鮮が「民主主義」人民共和国を名乗っているのと大差ないと考えれば間違いないでしょう。
「聖火リレー」、中国国内でもルートは明かされていないそうで。 これは「妨害」を警戒してのことなんでしょうが、
ちょっとネットで始皇帝の巡幸の様子を調べると、
「始皇帝は、行幸する場所を言う者があれば死罪とした。」
やっぱり同じですね。暗殺される危険性を彼も重々承知していたのでしょう。
ニュースを見ると、沿道は「窓を開けるのは禁止」とのこと。 きっと高所からの「聖火」への水鉄砲攻撃でも警戒しているのでしょう。
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