裏庭

子猫、迷い込む。
2002年09月27日(金)

今日、仕事もそろそろ終わりの時間だな〜なんて思う午後4時過ぎ。
どこからともなく猫の声。みんなでどこからないているんだ?
とはてな顔で、鳴き声が聞こえる方向へとぞろぞろ歩きだした。
するとヒザくらいの丈の笹が密集しているところに子猫が
迷いこんだ様子。声は聞こえるけど姿が見えない。
雨が降る中、子猫はただ必死に鳴くばかり。
笹の中をザクザク歩く葉。猫の声色を真似るナンバー2の上司。
パンで呼び寄せようとするKさん。みな保護しようと必死。

傍からみたら、

「大のオトナが集まってナニしてるんだ?」

状態。なんとか保護したものの。猫は痩せていてお腹を空かせていた。
Kさんが、牛乳を買ってきて飲ませてみたらぐびぐび飲んでいた。

はてさて。このあとどうしたものかとまた悩む人々。

「どこか遠くに離す」これが子猫に下された上司命令。
実家で猫を飼っているという人と一緒に葉が猫を抱えて
社用車に向かう。「---さん、貰ってったら?」
ふと言われびっくり。
「うち、犬がいるから無理だよ」
「こんな(捨てる)こと、私だってしたくない」
「そりゃあたしだってっ…」
と、ややもめる。そこへIさん登場。Iさんは1ヶ月前にも、
捨てられていた猫を保護したことがあるのだ。
「どう?もう一匹」と迫るが。「無理」と断られた。。。
「どうしよう。」
20歳若ければここでランドセルでも背負っていそうな雰囲気だ。
「日曜日まで預かっていてもらいます?」
とIさんを説得。「そのあと永遠じゃ駄目だからね。」という
条件のもと、Iさんが帰る時間まで隠しておくことに。

「ナンバー2の上司に見つかったらまずいな」
まるで先生に隠れて校舎の片隅で猫を保護しているような雰囲気。
「とりあえず、捨ててきた事をカモフラージュしよう」
ということで、車で出かけるふりをしてみた。

ああ、上司に隠す罪悪感より、猫の生きる道を探そうと思うことの
使命感の方が強かったりする。同僚の人に隠さなくちゃいけないという
罪悪感もあるかな?見つかるといいな。里親。


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