今日、仕事もそろそろ終わりの時間だな〜なんて思う午後4時過ぎ。 どこからともなく猫の声。みんなでどこからないているんだ? とはてな顔で、鳴き声が聞こえる方向へとぞろぞろ歩きだした。 するとヒザくらいの丈の笹が密集しているところに子猫が 迷いこんだ様子。声は聞こえるけど姿が見えない。 雨が降る中、子猫はただ必死に鳴くばかり。 笹の中をザクザク歩く葉。猫の声色を真似るナンバー2の上司。 パンで呼び寄せようとするKさん。みな保護しようと必死。
傍からみたら、
「大のオトナが集まってナニしてるんだ?」
状態。なんとか保護したものの。猫は痩せていてお腹を空かせていた。 Kさんが、牛乳を買ってきて飲ませてみたらぐびぐび飲んでいた。
はてさて。このあとどうしたものかとまた悩む人々。
「どこか遠くに離す」これが子猫に下された上司命令。 実家で猫を飼っているという人と一緒に葉が猫を抱えて 社用車に向かう。「---さん、貰ってったら?」 ふと言われびっくり。 「うち、犬がいるから無理だよ」 「こんな(捨てる)こと、私だってしたくない」 「そりゃあたしだってっ…」 と、ややもめる。そこへIさん登場。Iさんは1ヶ月前にも、 捨てられていた猫を保護したことがあるのだ。 「どう?もう一匹」と迫るが。「無理」と断られた。。。 「どうしよう。」 20歳若ければここでランドセルでも背負っていそうな雰囲気だ。 「日曜日まで預かっていてもらいます?」 とIさんを説得。「そのあと永遠じゃ駄目だからね。」という 条件のもと、Iさんが帰る時間まで隠しておくことに。
「ナンバー2の上司に見つかったらまずいな」 まるで先生に隠れて校舎の片隅で猫を保護しているような雰囲気。 「とりあえず、捨ててきた事をカモフラージュしよう」 ということで、車で出かけるふりをしてみた。
ああ、上司に隠す罪悪感より、猫の生きる道を探そうと思うことの 使命感の方が強かったりする。同僚の人に隠さなくちゃいけないという 罪悪感もあるかな?見つかるといいな。里親。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
|