蛍桜 |
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あいしたいのさ、あしいたいのさ |
「信じてくれ」という言葉と、 「そう簡単に信じない方がいい、ましてや私なんか」 という言葉が並んでいたとする。 私は間違いなく後者を取る。 っていうか、取りたい。 ここに、二つの果実がある。 一つは、いかにも食べてくれよ、と 言っているかのように、熟している。 もう一つは、もう、いいんだ、という風にしおれている。 私は間違いなく後者を取る。 食べるわけではないけれど、何か、してあげたい。 「あしいたいのさ」と 「あいしたいのさ」 は似てると思うけど違うと思う。 だけど私は、 「あしいたいのさ」を「あいしたいのさ」と 読み間違えてしまった。 その違いがわからない。何故だと思う? 見つからない、どこにも見つからない。 ねぇ、どこに落としてきたんだろう。 わからない。 じゃあ、ちょっと暇つぶしに、昔話でもしようか。 昔、あるところに愚かな少女がいました。 その少女は、気がむくままに、適当に返事をしていました。 あ、いいかも。と思えばOKを出し、 すっごい、イヤ。と思えばNOを出し、 中間ならば、STOPをかけました。 STOPをかけたとしても、少女はそのうちOKを出しました。 「イヤ」でなければ、すべてOKなのです。 少女はそうやって生きていました。 しかし、あるとき、少女はそれで痛い目にあったのです。 それからは、自分でものをきめる事が怖くなりました。 それからは、人任せに生きる人間になってしまいました。 そして心から、 自分を誘導してくれる人が現れるのを待っていました。 おしまい。 まだどこに落としてきたのかわからない。 ・・・まあ、いっか。 スキとキライと中間は、ないということを知っていますか? スキとキライの中間は、普通なのだろうけど、 世の中、そんなものはありません。 普通、だとしても、スキかキライかに傾いてるのです。 私の場合、ほとんどの人がスキに傾いている普通です。 キライに傾いている普通の人なんていないに等しいです。 なぜなら、キライに傾いている人は、 完全にキライになるから。 ま、これは私の考え方ですけど。 |
2002年05月03日(金) |
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