| 蛍桜 | 
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| Cuz I wanna be with you | 
| 私は、闇に帰ったわけじゃないよ あなたは確かに私の手を取ることをやめたけど その全ての原因が、あなたにあるって思ってるわけじゃない あの時のあなたの気持ちが、どれほど深くて、どれほど遠かったか 今じゃもう思い出せないけど 思い出の中のあなたは、いつも私を見てくれていたから ありがとう 私は、あなたが思っているほど弱くないよ 強くないって見抜いてくれたあなただったけど あなたと出会うことで、共に歩くことで、言葉を交わすことで 強くなれたし、あなたと離れてから、また強くなった もちろん辛い時だって悲しい時だって卑屈になるときだってあるし そういうときにあなたが傍にいてくれないのは悲しいけど そんな毎日にも、もうずっと前に慣れたよ 電話しようにも電話出来ないし メールしようにもメルアド知らないし そういう状況が、きっと私を諦めさせてくれた だから、もう今更もう一度繋がったって 私は前みたいに甘えて助けを求めたりは出来ない それがもう「当たり前」じゃないから 前みたいにぬくもりを求めることが出来ないんだ あの時あった絆は消えていないけど その絆を信じていた「私」が消えたんだと思う だけど今でもまだ思い出すから あなたはもう忘れてしまったかもしれないけど 私は、思い出すから 桜の木の下で、二人で話したこと 洞窟の中で、二人の時間を共有したこと 闘技場で、再会した日のこと 初めて行く駅で迷子になって なかなか会えなかったこと 横を通り過ぎた時、すぐに気づいたけど、怖くて声をかけられなかったこと 駅からバスに乗って、降りる場所が分からなくて 最後まで行ってしまったこと 二人で自転車に乗って、学校へ行ったこと グラウンドの真ん中で暗闇を吸い込んだこと ホラービデオを見せられて泣いたこと あなたがいない時間に散歩した道のこと なんかもう、全てが遠くて、決して手に入らないものだけど なんでそれが今、ないのだろうって悔しくなるけど あなたが足枷のない状態で歩けているのなら 私は、それが一番良かったと思う この前の誕生日も、覚えていたけど何も言えなかった もしかしたらメルアド変えられてるかも、っていう恐怖もあったし 今更私が祝っても、意味がない気がしたから 何歳になったんだろう、って考えないようにしてた だけど、今日この日記を書いたのは あなたの言葉に、久々に触れたから ほんとに馬鹿でガキでうそつきでわけわからんやつだったけど 言葉はいつもまっすぐで、私に突き刺さっていたから きっと今は、あんな感情にはもうなれないだろうけど 今でも、いないのが寂しい 誕生日おめでと 計算してみたら、びっくりした もうそんな年?ありえなくね? 通りで私はおばさんになっているわけで そろそろいい加減ちゃんと化粧しようと思います 泣いてる心ばかりを、隠したがってるふりをして 助けを求めていたころの私とはもう違う 私の弱い部分を、知ってくれている人が居ることが 幸せだったっていうことにようやく最近気づいて ようやく気付いたからこそ、今誰もいない現実に 自分が犯してきた過ちを知った 私は誰も幸せにしてあげられなかった 一緒にいることで、ずっと足を引っ張っていたんだよね 思い出を埋める場所だけ一生懸命奪って 今はもう繋がっていないなんて、酷過ぎるでしょ 私は続ける努力なんて、きっとしていなかったんだろうね 私のことを、思い出してくれる人がいてくれるなら それだけでも充分嬉しいけど 私はいろんな人のことを思い出すたびに それだけじゃ足りない、って嘆くの どうして?なんで? 別に、問いたいことがあるわけじゃないと思う でも、ずっと疑問しか頭に浮かばなくて どうして?なんで?誰もいないの? きっと原因は自分にあるのに、都合よく忘れてるんだ 私に関わりたくないと、去って行った人も居るし 去って行ったわけじゃないけど、関わってちゃダメだって 距離を置いて行った人も居る 私はそういう人たちを引きとめるつもりもないし その選択が正しいんだって思うけど もっともっと、誰かを幸せに出来るように 一瞬だけじゃなく、ずっと一緒に居たいと思ってもらえるように 自分を磨いて、人間性を磨いて、頑張りたいなって 思うんだけど…やっぱ無理 やっぱり、誰かが居なくなるのは辛くて寂しいから そして傷つけてしまったことに、罪悪感を感じるから 知らないうちに、臆病になってる だけど臆病になってるだけじゃ生きていけないから それなりの回避法を見つけるわけで その回避法じゃ、私のほしいものは見つからない 私が選んだのは、人に踏みこまないようにする、ということであって 決して、誰かとの絆を築いているわけじゃない 深い絆を築くのも怖いし 怖いというか、自分の性格の悪さを知ってるから それを教えちゃ終わりだって気づいてるから いつまでも猫を被っているわけなんだけど だからこそきっと、過去に築いた絆を思い出しては悔しくなるし 同時に、愛しく懐かしくなるんだと思う そんな生き方だから、そりゃ周りに誰もいないけど 私はこのやり方でしか、やっていけないから どうにか頑張るしかないんだよなぁ というか、今の私には あの頃の私に以上に 価値がないんだなぁと気づいてしまった 廃れてしまった 戻れない やだ 変わる、って、やだ 怖くなった このままどんどんと価値がなくなっている自分を 見つめ続けていく自信がなくなってきた やだ | 
| 2009年04月04日(土) | 
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