| 蛍桜 | 
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| 君は君を守れるかな | 
| あの時の気持ちを思い出したんだ だけどそれを形にすることはもう出来なかったんだ それが現実だったかさえも曖昧になってきて 幸せな夢を見ていたんじゃないかとさえ思えたんだ だけどそれが夢ならばあまりにもうまくいかないことだらけで もっとスムーズに全てがうまくいけばよかったのにと願ってしまうよ なんのために遠回りしたのか答えが見つけ出せないんだ だけど、答えがなくたって あの時間が無駄なんかじゃなかったってことは容易に分かるよ この先どういう風にその記憶が渦巻くか予想もつかないけど 自分の中にまた色が増えたことはただ単純に嬉しいよ もしまた歩けなくなっても、歩きたくなくなっても それはその時考えればいいことで たとえそうなったとしても、誰かを恨むようなことはしたくないから 今まで選んできたことには意味があるし 失ってきたものには私にはもったいなかったんだと思うから いつか、また、手に入るように それに見合うような人間になれたらいいな、と漠然と思考を巡らすんだ 巡らすだけで、実際何をしたらいいかなんて分からないけど そんなの、誰も教えちゃくれないから自分で考えるしかなくて だけど自分で考えてたらキリがないから とりあえず今は、否定をせずに生きていきたいと思う 繋いでいた手が離れる瞬間は、今思い出しても切なすぎるけど 誰が見たって分からなかった絆を、誇りを持って信じれたことが 何よりも一番幸せだったと思う あの頃に戻りたいという気持ちが全くないわけでもないけど いくら振り出しに戻ろうとしたって、出来なかったっていうのが現実で もうあんなに笑えないし、泣けない これを大人になったというのなら、そうだと思うし それさえも受け入れて歩いて行けたらいいなと思うけど 感情を露わにしていたあの頃の自分を思い出すと 少しだけうらやましいなぁと感じるよ あんなの若気の至りなんだけどさ 今そのままこの歳になってたら、友達なんて出来ないんだろうなって 考えてみたけど、今言うほど友達なんていないから どっちだって一緒なんだろうなって思った どっちかというと、あの頃のほうが、傍にいてくれる人は多かった 数じゃなくて、質だけど その質さえ、あの頃のほうが上だった もちろん今だって傍にいてくれる人はちゃんといるけど たまに、見失ってしまうだけ みんな、距離が遠い | 
| 2009年04月05日(日) | 
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