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■ 何かに飢えている
この頃よくそう感じる。 楽しいことはある。 嬉しいこともある。 泣いてしまうこともあるけど、それでも、泣けば泣いたで、あとはスッキリする。 だけど、何か…何かが足りないと思ってしまう。
私はいったい何をそんなに求めているのだろう? 何にそんなに飢えているのだろう? いろいろな喪失感が、そうさせているのだろうか?
友人の死、遠方に離れてしまった人、疎遠になってしまった人、わかり合えない人との溝、本音を語れない希薄な関係、表面上を取り繕った浅い人間関係… そんなものに虚しさを覚えてしまう。
かといって、深い関係も疲れてしまったり傷ついてしまったりする癖に、そんなものを求めつつも、一人になりたいと思ったり、人恋しくなったり…
訪問看護で独居の人のところを回ると、その悲哀は他人事ではないと思う。 私も、心にふと感じていることだったりするから… それでも、私には家族がいるし、手のかかる子供たちもいる。 毎日、本当に忙しい。 だけど、手持ちぶたさと感じてしまう心の空洞がある。 実際には忙しいのに、心は(なんかないかな?なんかないかな?)と退屈してるような寂しいような…
患者さんのところに訪問に行くのに、ホッとするのは、そんな同じ空気に触れるからだろうか? 顔は笑っていて、それなりに毎日楽しそうに過ごしている風である患者さんの中にも、寂しさがふと漂っていて、それが私と同じ空気であって、変に馴染んでしまう私がいて…
癒し癒され、溶け込む自分… このまま、ふと消えてしまいたい衝動… ざわついた雑踏の中に身を置くと、ただの風景に溶け込んだようで落ち着く。 自然の中では?包まれた感覚?
愛と所属の欲求なんだろうか? 何か…何かをしたい。 何を始めよう? 何かに一生懸命?何かに没頭?したいのか?
自分でもわからない…
2004年12月05日(日)
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