支離滅裂な村上春樹論「海辺の過負荷」。 - 2002年09月07日(土) 僕は、村上龍より村上春樹のほうが好きだ。 村上春樹といえば、先日、友人の女性とこんなことを話したのだが、彼女は「なんか意味がよくわかんない」と言っていた。さて、通じる人はいるのだろうか? 僕は、高校生の頃から村上春樹作品に接してきて、その中に自分のためのもの、自分の心の琴線に触れるものを感じてきたんだけど、最近、なんだか違和感を覚えるんだ。村上作品の中では、登場人物は「村上春樹的感性を肯定するもの」と「否定するもの」の二群にきっちり分けられるんだけど、現実は、「村上春樹的な他人の感性なんて、興味がない、どうでもいいと考えている人たち」が大多数なんだよなあ。いつまでたっても、どこまでいっても、交わることのない2本の線。 それは、ある意味、否定されるのより辛いことなのかもしれない。もちろん、作品中には、そういう記述はないし、そんなことまで書いていては、どんなに枚数があっても足りなくなってしまうんだろうけど。 ...
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