あるドア報の一生(1)〜電話。 - 2002年09月30日(月) 僕は電話がキライだ。 長電話大好き、なんて信じられない。 だって、電話をしている間は、誰かひとりと話すことしかできないのに。 だいたい、誰かひとりとだけ話しているには、僕に残された時間は短すぎるような気がして仕方が無いのだ。 で、パソコンをやりながらとか、ゲームをやりながら、いちおう、受話器だけを耳にあてていると「私の話、聴いてなかったでしょう?」と怒られたりする。 それでも、ナンバーディスプレイが無い時代は、100本の無意味もしくは迷惑な電話のなかに、1本か2本は心が踊るようなものがあったが、取る前に誰だかわかるようになって、そういう輝きはすっかり無くなった。 今では、そういうちょっとした希望の役割は、メールに取って代わられたけれど、送信先が女の子の名前で勇んで開けてみると、ウイルスメールであったり、アダルトの広告だったりする。 僕が用も無い電話がキライなのは、自分の時間をとられるのも、相手の時間を奪うのも嫌だから。 でも、相手は意外と時間を奪って欲しがっているようなときもあって、それはそれで、さらに面倒だったりするのだ。 たぶん、僕が電話を嫌いなほど、相手は電話を嫌いじゃなくて、 相手が電話を好きなほど、僕は電話を好きじゃないんだろうなあ。 ...
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