マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

「ノーベル化学賞・田中耕一氏受賞」に驚いた夜。 - 2002年10月09日(水)

今年のノーベル化学賞を島津製作所勤務の田中耕一氏が受賞した。

以下、京都新聞のサイトからの引用です。

〜〜〜〜〜〜〜
▽田中耕一氏の略歴

 田中耕一(たなか・こういち)氏 1959年、富山市生まれ。東北大卒。島津製作所分析計測事業部。43歳。
〜〜〜〜〜〜〜

これだけ、なのだ。
昨日の小柴さんの受賞には、別に僕はまったく驚かなかった。
いや、別に知り合いでもないしね、って感じ。
でも、田中さんの受賞には驚いた。
まず第一に、43歳という年齢(調べたら、湯川秀樹博士は42歳で受賞されたそうです)。
そして、田中さんが東北大学の出身で、略歴がこれだけで説明されてしまうような人だということ。
僕は、ノーベル賞は東大か京大の出身者しか取れないもんだと思ってました。こういう人の略歴には、ずらっと有名大学や有名研究室の名前が並ぶものかと。
 世界の目(ノーベル賞の選定委員会が、かもしれませんが)は、僕が思っている以上に広い範囲に向いているんだということに驚かされましたよ、ほんとに。

ちなみに
〜〜〜〜〜〜〜
 2002年のノーベル化学賞に島津製作所の田中耕一氏が決まったとの一報を受けて、東京・霞が関の内閣府に置かれた総合科学技術会議では「田中って誰?」と混乱が起きた。
〜〜〜〜〜〜〜
らしいです。日本の内閣府では、彼の業績をまったく評価していなかったということなんですね。学閥のためなのか、ほんとに国内では無名だったのか。

 正直、こういう人がノーベル賞をとるというのは、僕のコンプレックスなのかもしれないけれど、すごく嬉しいです。
 しかし、ノーベル賞って、年配の研究者への冥土の土産じゃなかったんですなあ。これから、田中さんの人生、かえって面倒くさくなりそうな気もしますけれど。



...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail Home