マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

グラウンドでやってるのは、野球か?それともヤクザの抗争か? - 2002年10月30日(水)

いや、つまらん日本シリーズだった。
アンチ巨人で、西武もどうでもいい僕としては、とにかくいい試合が観たかったのに。
巨人の一方的勝利。
それでも、さっきyahoo投票をみていたら、40%くらいの人は「巨人の圧倒的な強さが見られて満足」なんですね、びっくり。
世間的には、「巨人の圧倒的戦力に敗れた西武」「パ・リーグのレベル低下!」といったフォーマットで語られそうな今回の日本シリーズなのですが、西武の選手たちにとっては、非常に不本意なシリーズだったと思います。
 
 まあ、たとえばパチンコで確率変動突入率1/2の台でも4連チャンすることはザラにあるわけで、この結果だけで巨人>>西武という式が成り立つのかどうかは、疑問なところなのだけれど。
 巨人のほうが、日本シリーズに強いタイプのチームであるということはいえるかもしれませんね。西武は、粒ぞろいの投手陣がレギュラーシーズンを戦うには強味だったんだけど、短期決戦では、去年のダイヤモンドバックスのランディ・ジョンソンとシリングのように、「良」多数より、少数の「優」がモノをいうこともあるわけで。
 
 ところで、今回のシリーズで、僕がいちばん疑問に思ったのは、「なぜ、
松坂なのか?」という1点につきる。
 でも、伊原監督はたぶん、実力的に上の巨人に勝つための手段として「勝ち運」のある松坂に賭けたのではないだろうか。
 松坂が横浜高校在学中の対PL学園戦。6点のビハインドだった横浜高校は、松坂がマウンドに上がると息を吹き返し、奇跡の逆転勝利、そして全国制覇を成し遂げた。
 「松坂の勝ち運、カリスマ性」に頼らなければならないほど、ライオンズは、伊原監督は追い詰められていたのかなあ。

 それにしても、シーズン後半でまったく投げていなかった松坂を第1戦のお試し登板はともかく、第4戦の同点の場面で出してくるとは。
 伊原監督の松坂の天運にかけたい気持ちはわかる。
 でも、この負けは西武にとって尾をひきそうだ。
 僕が西口だったら、どうしてエースで好投してた俺を休み明けでこの間ボコボコにされたやつと交代させるんだ、と思ったはず。俺はどんなに働いても松坂より下かよ!とも。
 結局、正攻法は負けても納得されるが、奇策は成功しないと無謀でしかない。伊原監督への選手の信頼感は、確実に減退したと思う。

 総論としては、つまらない日本シリーズだった。
 話題は清原の怪我と原監督の話ばかり。
 黄金時代って、こんなの来年も見せられたらたまらんなあ。

 ちなみに、清原のお涙頂戴シリーズ。野球生命を賭けても出る!って、それは単純に清原自身の都合であって、いちいち感動ドラマにする必要ないと思うのだが。怪我をしていても戦力になりうるレベルだから、出場しているだけだ。
 それに、あの打席にはいったときの「とんぼ」はやめてくれ。
 長淵剛も嫌いなんだけど、2人のコラボレーションは、ヤクザ丸出し。
 
 日本人って、ほんとに好きだよなあ、ヤクザ。
 清原自身よりも、ああいう任侠チックな世界観が観客やマスコミに美化されまくっていることが、なんだかイヤでイヤでしかたない。
 グラウンドでやってるのは、野球か?それともヤクザの抗争か?
 
 


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