マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

有馬記念は死のダンスホール。地獄の『メリークリスエス』 - 2002年12月22日(日)

 今年の中央競馬は、またまた最悪な形で幕を閉じた。
 タップダンスシチーがファインモーションやジャングルポケットに先着するなんて想像は、なかなか困難なことだ。
 しかも、武豊は逆噴射騎乗をぶちかましてるし。
 結果的には、あんなふうに出たり引っ込んだりしたら、馬だってやる気をなくしてしまう。馬が行きたがってしかたないんだったら、思い切って行かせてやればよかったのに。それなら、負けても仕方がない。
 僕はクリスエス本命だったのだけれど、最後まで「行け!」ともなんとも言いようがなかった。タップダンスがあそこにいる限り、僕の馬券は当たりようがなかったからだ。
 それにしても、中山2500メートル、荒れた芝、さらに今年は道悪と、「荒れないほうがおかしい」くらいの荒んだ条件のレースに「一年の総決算だから、いいレースを」とか「無敵のファインモーションの強さを」というような思い入れを勝手にしてしまって、大金をドブに捨てるというのをもう何年続けているのだろうか。
 でも、空気読めよ佐藤哲。

 というわけで、今年のG1は、最悪の収支だった。
 というか、とくに秋なんかは、
 万馬券以上が、マイルCS,JC,JCD,有馬,菊花賞
 5000円前後の配当が、阪神2歳、朝日杯2歳。
 1000円以下の配当が、秋華賞、エリザベス、スプリンターズS
 
 で、2000円くらいが、天皇賞・秋

 ということになった。
 要するに、一発当てて、ものすごく儲かっている人と
 万券ばっかり買っているけど、全然当たらない人と
 本命党だけれど、当たってもあまり儲からず、その他のレースでは大損害

 というパターンに分けられる。
 ちなみに僕は1000〜3000円くらいの馬券を好む中穴党なので、
今年の秋は、当たるわけがないのだ。
 まったく酷い1年だし、酷いレース結果だった。

 JRAが、レースの売り上げ減に悩んでいるそうだが、理由はひとつ、「当たらない」し「儲からない」からだと思う。
 しかも、訳のわからない馬がとんでくるレースばっかりなので、観ていても納得いかない。
 だかえらさ、みんな馬券買ってる余裕なんて、ないんだよ。
 魅力的なレースなんて、実は関係ないんだって。

 だいたい、クリスエスータップダンスの馬連140倍というのは、僕の実感としては、「そんなに当たりそうもない馬券が、それだけしかつかないのか…」という印象なのだが。
 ひょっとして、JRAはテラ銭をごまかしてるんじゃないのかなあ。

 メジロパーマーの有馬、マイネルデスポットの菊のような有馬記念。
 ろくな年じゃない。断言してもいいが、日本でいちばんたくさん売れるレースがこれでは、また、来年も売り上げは右肩下がりだ。

 そういえば、さっきテレビで、かの有名な料亭「吉兆」のコースはひとり前5万円!ということだった。
 今日は、彼女と2人で、吉兆に行ったと思うことにしよう。
 それで、財布がすっからかんになったのだ。

 …って、どう自分に思い込ませようとしても、5万のコースなんか食べるわけないので、さらに鬱だ。

 宮川一郎太の「メリークリスエス!」という寒い締め科白に、ガマンしていた涙が、ひとすじだけこぼれた。

 


...




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