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愛じゃなくても、恋じゃなくても。 - 2003年01月17日(金) 僕がいちばん苦手な人種は、「恋愛」についての一般論を真顔で語れるやつだ。 大学の下級生に「その人の初恋の話を聞くと、人生観・恋愛観がすべてわかる」とか抜かしていたヤツがいたけれど、それを聞いたとたん「こいつはバカだ」と悟った。 愛なんてものに、正解はないし、典型的なパターンも存在しない。 お前の年になって、そんなこともわからないのか? もしくは、知ったかぶりするんじゃないよ!という感情。 個々のケースレポートはできても、「愛とは…」とかいう一般論なんて、あるわけない。 何事でも本当に典型的な例なんてものは、逆にすごく珍しいはず。 だって、よくマスコミで紹介される、年収とか家族構成とかの「典型的な日本人」にぴったり当てはまる人なんて、そんなにいないだろう? もちろん、どうしてコイツは、前に酷い目に遭わされたのと同じような男と、また付き合うのかねえ…と思うようなことは多々あるのだけれど。 「恋愛」なんて、言葉でわかるようなものじゃない。じゃあ体で…とか言ったら、さらに安っぽいくどき文句のようだ。 でも、プルーハーツの「リンダリンダ」の「愛じゃなくても、恋じゃなくても、君を離しはしない」 というフレーズを聴くと、僕はものすごく愛らしきものを感じる。 以下は余談だけれど、今日も中島みゆきさんの話。 オールナイトニッポンで「そういえば、私の歌には『愛』はたくさん出てくるけれど、『恋』って、ほとんど(あるいは全然)出てこないのよねえ」と彼女が言っていたのを聞いたことがある。 『恋』と『愛』との最大の相違点は、前者には具体的な対象(大部分は人間)が必要なのに対して、後者は抽象的な対象にも適用できるという点。 「人類愛」はあっても、「人類恋」は無い。 「愛」が拡散しすぎているせいで、中島みゆきは、ずっと独身なのだろうか。 ...
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