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親と子のクロス・ロード。 - 2003年03月02日(日) 名手、河内洋騎手の引退セレモニーで、花束を持ってきたのは、彼の16歳の長男だった。こういう話を聞くたびに、僕は、この子供の方には、何の葛藤もなかったのかなあ、と思う。 実際は、「え〜っ、お父さんに花束…こっ恥ずかしいなあ」とか内心感じつつも、やってたんじゃないだろうか。美談として語られることでも、それが普通であるわけで。 僕自身もそうだし、僕の周りの人間にもそういう人が多いような気がするのだが、親という存在は、子供にとっては正直、煙たいものでもあるし、反感を持っていることも多いのではないだろうか? テレビに出ている、「友達みたいな親子」なんてのを見ると、「シアワセな人たちだなあ」という気がするし、まあ、羨ましくないこともない。 でも、僕にはできない。まあ、もう今となっては、どうしようもないのだけれど。 僕は大人じゃなかったから、親というものを同じ人間として受け入れられなかったのかなあ、と今になって考えることがある。 自分は親とは違う人間だ、と思いつつも、最近ときどき、自分の中に、あれほど忌み嫌っていた親と同じ思考法や行動を自覚して、甘酸っぱい気分になるときがあるのだ。 ...
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