マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

オトコの花束。 - 2003年03月14日(金)

 今日はホワイトデーだ。
しかし、このホワイトデーってやつは、気がついたらいつの間にかやってきているから、困ったものだ。
 今年は、彼女1以外は、義理チョコだけだったのでそれなりに返せばいいので気が楽だけど、女の子に何をあげればいいのか?というのは、もうちょっと若かったころの僕にとっては、悩みの種だった。

そこで、雑誌などをパラパラとめくったり、ラジオのDJの声に耳を傾けると、必ず出てくるのが
「やっぱり、女の子は、花をもらうと嬉しい!」ってやつだ。
男的には、花買う金があったら、プレステのゲームの一本でも…と思いもするのだが、僕も一度、花束を渡したことがある。

 実は、仕事で遅くなって店も閉まってしまい、プレゼントを選ぶのが、めんどうくさかったからだったのだけれど。
 しかし、花束というのは、あんまり考えなくていい。
 店にツカツカと入っていき、店番をしている女の子に「5千円で、花束つくってください!」と言えばいい、それだけだ。
 だいたい「どんなふうにしましょうか?」と聞かれるから、「お任せします」もしくは「華やかに見えるように」とか適当に言えばいい。
 
 しかし、この「女性なら誰もが喜ぶ」花束、というのは、嘘だと思う。
 というか、花束を渡して許されるのは、恋人同士(ちょっと倦怠気味の夫婦、なんてのもいいよな)、そして、「恋人になるかどうかの瀬戸際」の男女のみなのではないか。
 僕が大学生のころ、ある男が同級生の女の子の誕生日に、彼女の年の数だけ薔薇の花束を贈った。
 しかし、その話は、翌日には「ストーカーチックなやつの恥ずかしい話」として、クラス中の知るところになった。
 要するに、その女の子にとって彼は「単なる同級生」であり、「花なんて、気持ち悪い…」と思われてしまったのだ。
 (彼の名誉のためにいっておくけれど、彼は客観的にみて顔も性格も良い男だ)
 焼肉の関係、というけれど、花束の関係も、それに近いものがある。
 花束っていうのは、もらう相手によって、ぜんぜん価値が違うアイテムだから、ご用心。「この人が、私のために花束を…」と思ってもらえないと、パチンコ屋の「新装開店」の花輪と同じ位のリアリティしかない。
 下手したら、ナルシスト&ストーカーへの転落の一途。

 ちなみに、僕が贈った花束は、当日、彼女の手に渡ることはなかった…
 
 自分の誕生日に当直に行くなよ、って話なのだが。



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