偉くない黄門様

なんだか今日は、よく怒られる日でした。
しかも、僕は全然悪くないのに・・・。

1つ目は、夕方から演ぶゼミがあったので、電車に乗ろうと駅に向かっている途中。
前を歩いている人の横を通って前に出て、暫くしたら、「ふざけんなよ!」という怒鳴り声が聞こえた。
「なんだろう?」と思って振り返ったら、怒鳴ったのは僕が追い抜いた人で、しかも明らかに僕に向かって言っていることがわかった。
でも、僕は別に追い抜く時にその人にぶつかった訳でも何でもないんです。
いや、ふざけてませんよ。
と言おうかとも思ったんですが、刺激しない方がいいだろうと思い、相手にせずに駅に向かいました。
何で怒られたんだろう?
追い抜いたから?
それだけで怒るか?

その人、ホームレスの人だったんです。
そう言えば、おとといもホームレスの人に話し掛けられたなあ。
その時は怒られたんじゃなくて、「○○くん」って笑顔で呼ばれたんです。
「これからお出かけ?」とか言って。
でも、その○○っていうのは、明らかに僕の名前じゃないんです。
何なんですかね?
ホームレスの人は、人との関わりが少なくなることで、幻覚が見えるようになっちゃうんですか?
まあ、でも、それはいいんです、ちょっと面白かったし。
その「ふざけんなよ!」の人は、持っていたビニール傘を広げて、僕を威嚇して来たんです。
それがウケた。

酷いのは、その後ですよ。
演ぶゼミが終わって、駅のホームで電車を待っていたんです。
終電間際だったので、電車の間隔が長くて、携帯でメールを打ちながら待っていたんです。
すると、前に並んでた人が急に振り向いて、
「おい、何やってるんだよ」
と、僕に言う訳ですよ。
知らない人なんですよ。「なんだろう?」と思いますよね?
「え?メールですけど・・・。」
と答えました。すると、
「俺の近くで、そんなことすんな!」
と、その人が言うんです。
「?」と思ったけど、わかりました。
その人は、ペースメーカーをつけている人だったんです。

でも、でもですよ。
電車の中で言われるならまだしも、駅のホームで言われてもねえって感じですよ。
だって、見た目じゃわからないんですから。
しかも、そこは優先席の乗り場でもなかったんです。
そりゃあ近くに携帯を持っている人がいれば、敏感になるのはわかるけど、せめて言い方ってものがあるでしょう?
「すいません。私、ペースメーカーつけてるんで、いいですか?」
とか言われれば、「ああ、こちらこそすみませんでした」ってなりますよ。
でも、その人は、なんか勝ち誇った感じだったんです。
「言ってやった」みたいな。
アホか?と思いました。
そりゃあ、病気は大変だと思いますよ。
苦労もしてると思うし、思い悩むこともあるでしょう。
でも、病気を武器にするな!と言いたい!
だって、病気を憎んでいる訳でしょう?
この病気さえなければ・・・と誰でも思いますよね?
なのに、都合のいい時だけ「病気だから、俺に気を使え」とか「病気の俺を優先しろ」って、どうなんですか?
ちょっと間違ってませんか?
そりゃあ、体力的にも辛いだろうし、優先されるべきだと思います。
でも、それを自分から強要するのは間違っていると思います。
そんなんじゃ治る病気も治りませんよ。
だって、病気に甘えてるんですから。
仲のいい人もどんどん離れて行きますよ。

すみません、熱くなってしまいました。
まあ、一緒にいた人が「すみません」と謝ってくれたので、バトルにはなりませんでしたが、モヤモヤしましたね。
その人が、偉くない黄門様です。
水戸黄門は、みんなが敬うような功績を残しているんです。
だから、印籠を見せられると、「ははぁ〜」となる。
でも、あなたの病気は、印籠ではありませんよ。
そこを間違えないで頂きたい。
辛くて、卑屈になることもあるでしょう。
でも、そんな時こそ、人との関わりを大切にして欲しいと思います。
それで癒されることもいっぱいあるはずですから。
2004年09月24日(金)

箕輪達昭な日々 / みの

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