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| 2004年07月10日(土) |
ありがとう、ありがとう、そしてさようなら禅マリウス。 |
いや〜、ちょっと間違ったタイトルですが。 ソワレは禅マリだけでなく全員に有難うを感じたのですが、 でも、タイトルのつもりで芸劇に足を踏み入れたのだし、 マチソワ通じて考えた場合には、タイトルに偽りなしだし。 ちなみにソワレは、最初にキャスト表を見た時から、 ミューおた(ミュージカルおたく)による、ミューおたの ための回だと確信、絶対参加するつもりで取った席で。 もちろん、中央通路後ろセンターブロック席ですから、 ♪この家の主 では駒田さんとハイタッチしたよ〜ん(^^)
※マチネ・13:00〜、M-12 山口祐一郎、今拓哉、坂本真綾、井料瑠美、 剱持たまき、石川禅、三遊亭亜郎、峰さを理、坂元健児
<感想> マチネは駄目でした。いや、禅マリは良かったんだけど。 あまりの表現力に、他の人から浮き上がってしまって、 彼一人が人間、周りは関節の少ない おもちゃみたいで。 ただ、祐一郎さんは「そうか、もしかしなくても この人、 旧レミ経験者だわ」と思い出させる存在感が見られたし、 剱持さんは本公演時より さらに落ち着いたお嬢様感と 安定した歌声が不思議な存在感をかもし出していたかな。 祐一郎さん、1幕は♪独白などでアップの「笑顔」映像が 散見されて、やはり映像は辛いなと悲しかったけれど、 2幕は相変わらず神々しくて○。
でも坂健なんて、もともと棒立ち気味の役者さんだけに、 吊るされたマリオネットみたいで苦笑しちゃう可愛さだし、 エポも、初日が嘘のように声は出てたけど存在感はなし。 今さんは、モードがアンジョなのか歌い上げだけだし、 井料さんの酔いそうなビブラートには磨きがかかってた。 下手サブセンターのセンター寄り通路際という、 障害物なく すかーっと視界が開けた良席だっただけに、 この文句は、座席のせいじゃないと思います。
※ソワレ・17:00〜、K-14 石井一孝、岡幸二郎、笹本玲奈、マルシア、 河野由佳、石川禅、駒田一、瀬戸内美八、留守晃
<感想> 対するソワレ。すっごく良かった。 いや、個々の出来だけなら、もっといい日もあったけど、 何というか、文句なくバランスがいい。1つの作品になってる。 キャスト編成を見た時点で、東宝ミュージカルおたくの ための回だなぁととても思ったけれど、それが大当たり。
ある意味、鹿賀-村井と似たものを感じたと言えるかな? 長年一緒にやってきた同士だから分かる、相手の呼吸。 自分の演技でいっぱいいっぱいじゃなく、全員で1つの 何かを作り上げようという真剣な意識と愛情が感じられる。 利益追求のため、なるべく長期公演で客を集めるよう、 無闇やたらと1つの役へのキャストを増やした状態じゃ、 練習不足すぎて、もう望めないだろう幸せ感かも。
あと、ミュージカル畑、しかも、四季と関わりないところで 育ってきた役者さんが ほとんどだったのも大きいかも。 全部カタカナに聞こえるような類じゃない滑舌の良さで、 歌詞の意味をきちんと表現してくれる、しかも通る歌声。 音楽の良さを活かして、複数が同時に歌っていても自然に、 一番聴かせたいであろう歌詞が一番響かせられるのは、 相手の意図が無意識に読めているということも強いけど、 基本的に、歌唱力(当然、含む演技力)がある人たちだから。 美声だけなら歌わずしゃべれ、大声だけならコンテストに出ろ、 滑舌がいいだけなら珠算の読み上げでもやってろって。 かすれ声の外国語でも、何かを伝えられるのが「歌」だもん。 それができるのがミュージカル役者じゃないの?
まぁでもホントのところ、コンサートだから「祭り」で、 個々の演技の完成度よりバランスに重点を置いて観てたから 気にならなかっただけという部分も、多いんでしょうけど。 ♪Heartful of Loveで、♪「いつも」と右手を上げて待つ間、 既にコゼットの腰に回されてる禅マリの左手の意味は何だとか、 石井バルは本公演よりもはるかに若々しく、元気だったとか、 岡ジャベの♪自殺、♪「たどる道もなーーーーーーーーい」は、 一体、どんな高さの橋から落ちてるんだよと突っ込みたいとか、 駒テナ、客席走って帰ってきて「今日は間に合ったぞ!」って、 それはテナルディエの言葉ですかぁ〜?って言いたいなとか。
それらを「でもいいんだ、突っ込むのも楽しいし」と 言い切っちゃって楽しめるのは、コンサートだからで。 でも、新生になってからしばらくレミゼでは感じたことのない、 舞台上の一体感が、確かにこの回には存在していたと思う。 カーテンコールでも、うろうろと端っこへ行く一孝バルジャンに 何かと思ったら、留守アンジョに追い返されてるみたいだし、 一孝&岡が、この回が最後の、禅さんと照れる玲奈ちゃんを 中央に押し出してご挨拶、玲奈ちゃんが逃げちゃった後は、 背の高〜い2人に囲まれて、左右見て背伸びする禅ちゃん、 負けじと背伸びして上から見下ろすいじめっ子岡ちゃん、 必死で飛び跳ねてみる禅ちゃんと、仲良さげな場面炸裂。 石井・岡・禅・留守で肩組んでる場面とか、幸せだらけ。 赤版&青版アンジョの握手ってのもあったな〜。
そういえば、お初だった人にはひと言。 お初は留守アンジョだけだったけど、甘くないのが好み。 マリウスもグランも特別扱いしてないのが、一途っぽくて。 思想に全てを捧げる純粋さが、アンジョルラスのイメージ。 この人相手だから余計に、禅マリのウェットさが止められて スタンドマイクだから以上に、いいマリウスだったのかも。 でも今回のレミコンで、再び禅マリの♪エブリデイが 観られたのは、最高に幸せでした。本公演当時に一番 語り合った場面。生き残った自分への怒りが強いマリウス。 今回、削られて短くなっていたのに、それでも、コゼットと 生きていこうと思うまでの感情の変化が納得されて、 このマリウスに惚れたんだなと思い返されました。
とにかく、ホントに良かった。 レミコン残りチケ、本気で売り飛ばそうかと言い合いつつ、 ひと言だけでも役者さんにお礼が言いたいと久々に出待ち、 そして、いっぱい飲んで飲んで語って、帰った。 久々のレミ気分。幸せ(*^^*)
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