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| 2004年08月18日(水) |
LIVE ACT『himself』by中川晃教、楽日。 |
これを書いているのは翌日の19日だけれど、 せっかく当日に知ったし、18日付けの日記を 書いていることだし、書いてしまおうかな〜と思うこと。
西野誠さん、お誕生日おめでとうございます〜♪
現在は、『ミス・サイゴン』に出演中。つ組。 いや、『Godspell』以降、気になっている人なのです。 でも地元・名古屋での出演が多いので、実はその後、 1本しか見ていないし、まだサイゴンでの出演個所も 全然把握していないという状況の方だったりしますが。 でもほら、こういうのってやっぱり、タイミングだし、 ちょっと、「おめでとう」したかったので。
LIVE ACT『himself』
<場所>アートスフィアK列42番 <出演> 中川晃教:ハムレット、吉野圭吾:レアティーズ、 安藤希:オフィーリア、新納慎也:ローゼンクランツ 小野妃香里:ギルデンスターン&影の女 中川賢:ホレイショー、速水けんたろう:ポローニアス 香坂千晶:ガートルード、瑳川哲朗:王&クローディアス ダンサーズ:大橋てつじ、後藤大、KAJI、坂元宏旬
まあ、役名を見れば分かるかと思いますが、 これは一応『ハムレット』です。あっきーの歌を散りばめた LIVEでありつつも、その歌で『ハムレット』を綴っていく。 「LIVE ACT」。その発想自体は、面白いなと思いました。 でも、出来自体はどうだったかと言われると「?」かも。
最も思ったのは、せっかく『himself』というタイトルなんだし、 ハムレットの一人称ばかりにすれば良かったのにって事。 オフィーリアは、先に観に行った友人から「人形みたい」 という感想をもらっていたのですが、それが良かったと思う。 あっきー(中川ハムレットという感じじゃないです)が、歌う。 時々ちらちらと、ほぼ立ちんぼのオフィーリアを見ながらも、 基本的には正面を向いて、LIVE形式のラブソング。 相手はほとんど台詞なし、演技なし(できないっぽいけど)。 全編そうすれば、良かったんじゃないかという気が。
どうしてって、中途半端に周りの人の感情とか、 状況説明が入ると、矛盾点が気になってきてしまうから。 ローゼンクランツ&ギルデンスターンや、レアティーズ兄妹は、 割と類型的なイメージのまま理解できなくなかったのですが、 前王が生きていた時代、ハムレットと本当に仲良さげだった 叔父(その時代から始まった)が、どういう意図でもって、兄を 殺したのかも、ふと魔が差しただけのようにも計画的なもの だったようにも見えて、定まらないまま終わってしまったし、 母の部屋に訪れた時も「叔父を遠ざけなさい」ではなく、 逆に「叔父を自分の床に誘え、怒らせろ」と言ったりとか、 意図的に変えている部分の解釈も理解不能だったし、 何がどうなってるのやら?と悩んでしまった点も多々で。
だから、素直に歌を見せてくれれば良かったのになと。 昔々にTM Network『CAROL』なる、ミュージカルっぽい形態の コンサートをやったことがあるけれど、それぐらい徹底して、 あっきー主役!あっきーの視点のみ!にしてくれれば、 もっと楽しんで観られたかなという思います。もしかすると、 周りの人たちも、あっきー並に歌えれば、多少の物語の 違和感には目をつぶって楽しめたかもしれないけれど、 やっぱり相当つらい歌声の圭吾君や、もっと歌えるのに 曲調が合わないのか、ものすごく下手っぴーな瑳川さん、 一応 歌えてはいるけれど退屈な、小野&香坂さん、 というメンバーじゃ、デュエットしてても邪魔な感じでした。
「一番楽しいのはカーテンコール」。 友人から聞いていたとおりの感想だったのは残念。 でも、踊る圭吾君は、歌う あっきーとタイ張る華やかさだし、 ホレイショー役の中川君も演技はともかく踊りはすごいので、 あっきーが歌い、ロズギルとレアティーズ、ホレイショーが ガンガン踊るなんていう、留学時代を思い出す場面は、 とても印象に残りました。ショーを見てる楽しさという感じ。 「尼寺へ行け!」や、叔父が祈るところに後ろから近づく 場面なんかは、歌詞がハマっていて、観ていて楽しかったし。 いや、叔父とのデュエットはすごーく いけてなかったけれど。
想像してたくらい面白かったです。 というか、観ながら「私なら、ここを削ってあそこを足して・・」と、 すっかり演出家気分になれて、そんな面でも面白かった(笑) 練り直した再演があったら、もう一度観てみたいと思いました。 何はともかくも、あっきーの歌が聞けるだけでも嬉しいし♪
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