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2005年07月31日(日) |
『ピーター・パン』(楽日) |
<場所>東京国際フォーラムCホール4列11番 <時間> 1幕15:30〜16:05、2幕16:20〜17:20、3幕17:40〜18:20 <演出>松本祐子 <出演> ピーター・パン:宮地真緒、ウェンディ:岩崎ひろみ フック船長&ダーリング氏:石川禅、ダーリング夫人:比企理恵 タイガー・リリー:三咲レア、ナナ&ワニ:池崎リョウ ジョン:村上郁海、マイケル:鯨井未呼斗(真嶋秀斗とW) (海賊たち)スミー:村木仁、スターキー:杉崎政宏、 チェッコ:佐藤淳、ジェークス:星智也、ヌードラー:櫻井章喜 (迷子たち)トートルズ:吉岡麻由子 カーリー:エリ、ニブス:あべこ(胡蝶蘭という2人組コンビ) セール:岡本易代、ニコ:弘中麻紀 (インディアン・海賊) 富田和康、田崎悠人、横沢健司、原口勝、橋本好弘、 坂口晋作、福山健介、本田剛幸
ああもう!いいよ、楽しかったから!って感じ。 結局、ピーターはね、やっぱり結構ダメダメでした。 演技が成長することなんて期待してなかったけど、声も×。 何しろ、開演前のプレゼント当選席発表の時からして、 「嗄れてます、出ません、終わってます」って感じだったし。 それを無理にマイクでボリューム上げるからキンキン響いて、 スピーカー間近の席だった私は、思わず耳ふさいじゃいました。
最後のカーテンコール3回目ぐらいの時に、禅船長に、 「ほら、何か言え!」って囁いて押し出されての挨拶で、 「公演最後の方は声が嗄れてしまって・・・」って言いながら 涙目だったんで、つい ほだされちゃって許す気分だけど、 前回観た時から、つぶしそうな声の出し方だったと思う。 普段を知らないから、声域的に合わないのかは不明だけど、 今後も続けるなら、歌も踊りも演技もガシガシ鍛えてくれ。 ウェンディと同じ振付けで、彼女より踊れないピーターは辛いよ。 でも楽日はとにかく最後!の気力か、前回より良かったかも。
楽しかったのはね、本当に、海賊たち様々様!! 村木さんがテンポうまくて笑いを取り慣れてるのは当然として、 他も、男くさいのにバカバカしいノリが、かっこよすぎなの〜。 パンフ見て驚いたけど、杉崎さん以外は文学座の方らしく。 つまりは、しっかり芝居ができてるってことなのかなぁ? どんな隅っこでも可愛げのあるキャラのまま反応していて、 船長への愛やら反抗やら単純なのに面倒な思いが見える。 ちょっと大人のようでも、ピーターたちとまともに正面から やりあっちゃうくらいの子供なんですもんね、海賊たちって。
そして、筆頭たるフック船長、愛される悪党は最高!(*^^*) こういう時、もうしょせん、私の最愛の「石川禅」像は、 フランク・バトラーで刷り込みなんだなと実感しちゃいます。 シリアスをやっていると、時に感じる違和感なんてそこのけ、 真正面からぶつかってくる真剣さに、マジで応えて観てると、 倍増しで返ってくるノリが楽しくて、どんどん気持ち盛り上がる。 ♪悪党とは誰だ〜の歌なんて、もともと大々好きなものだから、 海賊どもと一緒に♪キャ〜プテンフ〜ック、と揺れながら 歌いそうになってしまい、もう、抑えるの必死でしたわ(苦笑) タンゴとかの場面も、スチャッと楽器かまえる海賊たちが、 もう、羨ましくって羨ましくって。参加したかったなあ!
やっぱりちょっと、ピーターの場面は眠かったですが、 マイケル君が、こまっしゃくれて演技がやたら細かくて、 観ていて飽きなかったのが、すごく救いになっていました。 ♪「大人にならない」のお勉強をしている場面なんかも、 「そんなのダメだよ、分かってないなぁ」と言わんばかりの ちょっと大人くさい顔をしてみせていたのが、だんだんと 迷子たちに引き込まれて、一緒に歌いはじめちゃうとか。 いや、あんまり「演技」なんで他の舞台でどうかは疑問だけど、 この舞台の中ではノリが合っていてとても良かったかも。 ただ・・・、7〜8歳よね?全く見えない小ささが不安。
でもとにかく、楽しかったから良かった。 犬と騙しあいっこして、腹をなでてやるダーリング氏や、 あったかいママから脅威の若返りを見せた比企さんもGood。 ウェンディとタイガー・リリーは「文句までは言わないけど」 程度だったけど、2幕後半以降、こちらの気分が乗ってからは、 楽しんで観ていられたと思うし良かったです。 禅さんが昔「難しいこと考えるよりも、『楽しかったです!』と 劇場を後にしてもらえる舞台をやりたい」と言ってたけれど、 そういうのやってる禅さん、何より一番似合っていると思うし、 個人的にも最高に大々々好きです♪
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