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2005年09月06日(火) |
『エリザベート』(山口・綜馬・浦井) |
そんなに思い入れのある演目じゃないんです。 エリザベートもトートも、私には理解不能の人たちだし。 でも、綜馬陛下は好きだから、やっているなら観たい。 だからチケ争奪戦時、「良席で観たいわけじゃなし、 そこまで頑張って参戦しなくても大丈夫だろう」と、 甘く考えたら、1枚も手に入らなかったという演目です。 いや、ものすごく甘く考えて、どうせ1回なら誕生日にと、 井上ルドの25日単取りで狙っていたせいもあるのですが。
さすがに、そのたった1枚が手に入らなかった時点で、 「とにかく、綜馬陛下だけでも見せてくれ」に変更、 ようやく、開演20分前に取り引き成立というかたちで、 譲っていただくことができました。ありがとぉぉ〜(泣) 随分断られたけど、ギリギリまで諦めないでよかった。 ホント、努力っていうのは、してみるもんだなあと実感。
この際だから、ついでに言ってみよう。え〜っと、今、私、 岡田浩暉さんのミニライブ(24日or25日夜)を探しています。 友人にも頼んで2口申し込んだのですが、きっぱり外れ、 今のところ、当たった人を見たこともないくらいなので、 もし行かれる人いたら、「行くよ」報告だけでも求めています。 誰か、本当にやるんだということだけでも確信させて下さい(^^;
『エリザベート』
<時間>1幕18:30〜19:50、2幕20:20〜21:40 <場所>帝国劇場N列46番 <主な出演> 一路真輝、山口祐一郎、高嶋政宏、鈴木綜馬 ゾフィー:寿ひずる、マックス:村井国夫、ルドルフ:浦井健治 ルドヴィカ:春風ひとみ、マダム・ヴォルフ:伊東弘美 シュヴァルツェンブルク公爵:塚田三喜夫、グリュンネ伯爵:治田敦 エルマー:藤本隆宏、シュテファン他:縄田晋、ジュラ他:野沢聡 ツェップス他:大谷美智浩、リヒテシュタイン伯爵夫人:小笠原みち子 少年ルドルフ:塩野魁土
そんな訳で、やっぱりこの話、よく分からないのですが。 開演時、指揮者さんが挨拶したところで期待したのは、 初演時のように、風の音の中にトートダンサーズが 左右から現れてくることだったりするくらいだから、 あんまりしっかり覚えているわけでもないようですし。 でもトート閣下は相変わらず、動けば随所で笑わせてくれ、 立っていれば(特に後ろ姿)すばらしく雰囲気きれいで満足。 分からないなりの拘りは、この演目での「死」は、美しく あってほしいことなので、少し痩せたっぽい山口トート○。 歌はエコーかけすぎで、彼が歌っている意味ない感じだけど。 そして今回エリザベートが、前半、若返っていた印象も好き。
以前から彼女に対しては「何だかんだ言ったって、 自分で選んで皇室に入っておきながら、文句言うなよなー」と 感じてしまいがちだったのですが、バートイシュルまでの彼女が 本当に小学生か せいぜい中学生ぐらいの子供子供だったので、 「うっそ〜、皇帝陛下になんて求婚されちゃった!」ぐらいで、 何も考えず舞い上がってOKしたんだろうと、思えました。 おかげで、結婚式翌日の♪「私だけに」では、まさに、 「エリザベートは自我に目覚めた」という印象でしたし。 今回、ほんの少しだけ、彼女に同情的になれたかな? でもそれで不機嫌になるトート閣下は、やはり分からん。
彼女に多少なりと共感する余地を得られたのは、 ゾフィー皇太后のキャスト変更によるところもあるかも。 前回までの初風ゾフィーだと、母として息子を守り導かねばと、 果敢に政治を行っている女性という印象があったけれど、 寿ゾフィーはまさに「宮廷でただ一人の男」という感じ。 鉄壁の鎧を身にまとい、ガスガスと遠慮会釈なく歩き回る。 可愛さ・優しさ・柔らかさどころか、人間味より効率だろうなと 思われて、個人的に反感を感じた分、エリザベートに 同情的になれた部分もあるかなという気がします。ただ、 この作品のゾフィーは、この方が正しいのかもしれないけど、 どうにも がさつで品がなく感じられる部分も含めて、 前回の方が個人としては好きだったかなという印象。
ゾフィーといえば、その死の場面、 大不評だった電飾で唯一好きだった、ハプスブルクの象徴、 双頭の鷲が徐々に消えていく映像がなくなっていました。 プロジェクターの映像、キメは細かくなって有難いけれど、 妙に馬鹿でかくて目立つ♪「夜のボート」での三日月とか、 やっぱり滞空時間の長いシシイ落下シーンとか、 どちらにしても文句言いたいところは多々。 あ、でも、落下シーンでシシイの中に開いたドアに 全員が消えていくのだけは、なくなってとても嬉しいです。
後は、前回、ヒョロヒョロしたか弱い坊やだった 浦井ルドが、少し成長してしっかりしていたのが嬉しかった。 ♪「ミルク」では、踊りは まだまだだなぁと思ったけれど、 歌い始めたら驚くほど声に艶が出ていて、努力を感じさせたし。 逆に藤本エルマーは、前回より評価低かったかなぁ。 台詞のテンポがずっと同じで、強いところだけ聞こえて、 弱いところは全く聞こえなくなってしまうのが辛い。 縄田さんの方がずっとよく聞こえるよ(^^;と思ったり。 塩野君のますます安定した歌いっぷりに感心したりしつつ、 今日の一番の収穫はルドルフsだったかもしれません。
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