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2005年09月25日(日) |
エリザベート簡単感想 |
連日、帝劇に行ってきました。 そうなると、語りたいところありまくりなのですが、 まずは一番気になった部分だけでも。
『エリザベート』
<場所>帝国劇場I-28番 <時間>13時〜
今度は、山口・綜馬・井上バージョン。 昨日の禅フランツもすごく丁寧に演じられていて、 ガンガン感情に引きずり込まれてしまったけれど、 やっぱり私の基本は綜馬陛下だなぁと感じる。特に、 禅フランツを観た直後だと歌詞が聞き取れるので(笑)、 共感しづらい役が、その位置できちんと存在して、 ドラマを理解しやすくしてくれる。
禅フランツって、ちゃんと心を開いて話し合えば 理解してくれそうに感じるだけに、どうかすると、 逆にシシィの方が、勝手に自分の殻に閉じこもった ヒステリックな悪役に見えてしまうんですよね。 家族を壊したのはお前だろうがーっ!て感じで。 やっぱり、私にとって『エリザベート』のフランツは、 皇帝としては立派で有能だったかもしれないけれど、 どうしようもなくシシィを理解できず、 彼女を閉じ込めた、ある意味、悪役でなくっちゃ。
対ルドルフでも、皇帝陛下が理解ありそうに見えると、 何かなぁ、このガキは・・って思っちゃいがちだけど、 今日はきちんと、反感持たずに見せてもらいました。 とにかくまず言わなくちゃならないのは「♪闇が広がる」。 泣きたくなるような切実さを、こんっなに完璧に気持ちいい 音にされると、息を止めて苦しくなりながら見守ってしまった。 別に井上君って歌がいいとはあんまり思わないのですが、 歌への緊張感の載せ方は、すばらしい成長ぶりだと思う。 実は全体観た感じとしては、シシィよりフランツに近い 男性的な雰囲気が、ちょっと違和感はあったのですが、 とにかくこの歌1つだけでも十分満足しました。
・・・ということで、とにかく気になったフランツ部分と、 ルドルフの、これだけは言わなきゃ部分でした。 後は、書けたら続きまた書きます。
あ、そういえば1つ、前回も気になったのに書き忘れたこと。 コルフ島の場面の背景が、ヒットラーが愛し、執務室に 飾っていたベックリーンの『死の島』なのが気になります。 確かにモデルはコルフ島だとも言われているし、そっくりの 風景らしいですが、作者自身は違う場所がモデルと言ってるし、 何もドイツ民族主義者たちが持ち上げた画家の絵を、 あんな場面で使わなくてもいいじゃないかと思うのですが。 コルフ島の絵を使うにしても、構図を変えたり船はやめたり、 彼の絵を想起させないようにはできると思うんだけどなぁ。
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