食べ物

大切なのは他人を思いやる気持ちで
本当は自分はどうなってもいい筈だった
けれどそれはいつの時代か
白けた奇麗事になってゆき
人々は相談の仮面で
悲劇のヒロインに成り下がっていった
たくさんたくさん考えたのに
何も知ってはいなかった
生まれた時に神が植え付けた脳という実に
僕の肉体も支配されているだけだった
・・・自由はどこにもない・・・
そのうち腐って神の大好きな食べ物になる
だから哲学は進歩しない
動かされてるのは体のほうで
行動に移さなければ意味が無いなんて
馬鹿達に振り回されてきた
それは神に賄賂を贈った下衆達で
もう魂さえ消えかけてるのを僕は見たんだ
考えているふりをして
僕は何も考えていなかった
大切なのは他人を思いやる気持ちだったのに





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