おちょこの日記
DiaryINDEX|past|will
しばらくしゃがみ込んでいたら電話が鳴った。ママだった。
落ち着けと言った。言い過ぎたと言った。 アタシは責めた、泣きながらママに八つ当たりした。 勝手な言い分だったと思う。 でも、ママは聞いてくれた。 冷たい空気が泣いて乱れた呼吸を冷やした。 ちょっと落ち着いた。
『 オマエ、そしたらもう俺の女な 』
驚いた……。
言った後でママも驚いていた(笑) バカじゃないのと思ったけど救われた気がした。 まだ、気持ちは残っていて、きっと想うとわかっていても ママはアタシの準備が出来るまで傍に居ると言った。 涙はもうとまっていたし、単純にその優しさが嬉しかった。
アタシはママの彼女になった。
最低でもいい。 アタシはその優しさに、差し伸べられた手にすがるから。
そうやってアタシは彼と別れた。 知りたかった関係の終焉は、望んだ筈の答えは、わりと簡単であっけなく痛みを残した。
『 なかった事に 』 それは簡単じゃないけど どんな時も必死だった。 今は解る。痛いほどに。
少しずつ前に進む事が出来る。 そう思える。 もう二人の過去は戻らないから。
|