Subterranean Homesick Blues...YANG(ヤン)

 

 

第21話 大好きなバナナ - 2002年03月29日(金)

「だれ、そこにいるのは、ブライアンなの。」
「そうだよ、ぼくだよ、ブライアンだよ。」
その声は明らかにアルの声だった。
「キャー何のぞいてんのよ。助けてブライアン。」
ブライアンがすぐさま飛んできた。
そして、アルの首根っこをつかまえ、
「アル、どういうつもりだ。」
「ごめんよ、だって、俺、もうたまんなくって。」
「そうだったのか、しょうがないな。
罰として、今日のバナナは抜きだ。」
アルはバナナがあれば他に何もいらないほどの
バナナクレイジーだったから、これは地獄のような
仕打ちだった。
「うわー、かんべんしてよ!」
泣きながらアルは頼んだが、ブライアンは許さなかった。
アルの頭の中はもうバナナのことだらけ。
でも、ツアーに向け3人は着々といろんな手はずを
整えていったのであった。


つづく


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