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新国立劇場のオペラを見てきた。今シーズン三回目。今日はマスネー作曲の「ウェルテル」。 これは初めてである。 ゲーテの「若きウェルテルの悩み」を、フランス人であるマスネーがオペラにしたもの。 ウェルテル役のジュセッペ・サバティーニはじめ、主な役三人がイタリア人、なかなかの熱演で、見応えがある舞台だった。 連れ合いは、いま花粉のシーズンなので、演奏中にくしゃみが出たら大変と、花粉防止のマスクをして出かけたが、幸い場内のエアコンが良かったのか、一度も発作におそわれることなく、気持ちよく鑑賞できたようだ。 いつも、この劇場では知った人に会うが、今日もつれ合いの元の職場の人が、夫婦で来ていた。 今シーズンは、あと5月に「トスか」を取ってある。 来シーズンの先行予約の案内が来ていて、演目を選ぶのに迷っているところ。「ルチア」「オテロ」「イル・トロバトーレ」、もう一つは「椿姫」か「ラ・ボエーム」かと、決めかねている。 新国立劇場は、オペラ劇場としては、いまの日本では最高なのではないだろうか。五十嵐喜芳が芸術監督になってから、オペラが充実してきた。日本人の歌手も、どんどんいい人が出ている。観客は、中年以上の人が大半で、落ち着いた雰囲気がある。 S席を二枚ずつ、4演目まとめて予約すると、けっこうな値段になるが、私は毛皮や着物、グルメといった趣味はないので、ささやかな贅沢のつもりで、夫婦の共通の趣味としてのオペラを愉しんでいる。 2002年02月28日 01時19分58秒 二月尽 今日で今年も6分の1が経過した。 新年を迎えたとき、まだ一年と思ったが、2月も終わるとなると、すぐに年があらたまってしまうような気がする。 いま、10年年下の人に会うと、若いなあと思うが、年上の人からは、こちらが若いと思われているのだ。だから、いま自分が生きている時を、一番いい時と思うようにしたい。 そうは言っても、やはり年々歳を重ねるのが、時としてつらいと思うことがある。 若さというのが理屈抜きに、キラキラと輝いていた日々、夢中で子育てしていた母としての毎日、海外で過ごした頃・・と、半世紀は瞬く間に過ぎて、いまは人生の秋と言ったところか。 シベリア横断鉄道の窓から眺めた残照の美しさを、我が人生の行く手に見るのは、虫が良すぎるだろうか。そこには、名残の薔薇も咲いているかも知れぬに・・・ああ! 2002年02月28日 22時57分28秒
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